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はじめに

 この物語は、他サイトで「伝説の最強ドラゴンは心優しき白猫を溺愛す」の番外編として投稿していたものを、短編集として独立させたものとなります。 基本的に今までにルコが書いてきたカプが登場し、異世界に初めて出来たラブホでえちえちするだけのお話集ですw  まず、こちらだけをお読みいただいてもご理解頂けるよう、簡単にこの世界の説明をしたいと思います。 「異世界でも腹黒王子ちゃんは完璧魔王に溺愛される」「冷血王子ちゃんの身から出た受難」「伝説の最強ドラゴンは心優しき白猫を溺愛す」のいずれかをお読みいただいた方、異世界の設定等をあまり気になさらない方はスルーしてください。 ーーーーーーーーー  この世界は「腹黒王子ちゃんのカタルシス」の主人公、冬崎 明日楽(現魔王の王妃)が受験勉強の息抜きに書いた、「身近な人が丸ごと異世界に存在したら?」というコンセプトの異世界ファンタジーの世界です。 この世界には、人族、魔族、ドラゴン族が暮らしています。人族と魔族の違いは魔力があるか否か。見た目ではほとんど分かりません。魔力が高いほど寿命も長くなります。 明日楽のイメージとしては、中世ヨーロッパを魔法によって近代化した感じ。 同性婚も普通に認めてられています。    そして、その小説を引き継いで続きを書いたのが、月影 瑠依(次代の魔王候補)。 この二人は前世(現代日本)の記憶を持っています。ただし、その小説を書いていた年齢までの記憶しかなく、死んで転生したわけでも召喚されたわけでもない模様。この世界で生まれ暮らしていた記憶もちゃんとあります。ただ、小説を書いてた年齢になると前世?の記憶が戻った、という設定です。 基本的な人となり、人間関係は前世と変わりません。小説として書いた自分たちの立場等の設定は生きているものの、そこまで細かく書いたわけではなく、この世界はこの世界として成立しているという認識もある為、至って平和に暮しています。強制力的なものもありません。    そんな異世界には大前提が一つ。 この世界には、上位魔族が契約出来る精霊がいます。 精霊は魔族の本質を見て契約する為、悪人は契約精霊を持てません。そして格の高い精霊は、魔力が高い魔族以外には見向きもしない為、そんな精霊と契約している魔族はそれだけで敬われ信用されます。 契約精霊は基本猫科動物の姿をしており、翼を持っています。 精霊は契約者に憑依が出来ます。憑依をすると精霊が契約者の中に入り、猫科動物の耳と尻尾、翼が生えた獣人?となります。完全憑依となると契約者と精霊が混じって別人格(ほとんどは契約者よりで大差なし)となり、戦闘能力が上がります。 名前もアスラと契約精霊のリイでアスリイなどと変わります。 精霊の格は猫科動物の強さ通り。純白、漆黒は珍しく、翼だけでも白、黒の単色は格も高いという感じ。  そして、ドラゴン王族にも契約精霊がいます。こちらは伝説のドラゴンの姿をした精霊です。 ドラゴン族は、基本的に西洋のドラゴンの姿をしていますが、人型にもなれ、魔族の国では人型で生活しています。 ドラゴンの精霊は、基本伝説通りの姿で、大きさは猫科の大型猛獣程度。 完全憑依した際には元の大きさに戻りますが、巨大過ぎたり、醜悪な姿の場合は綺麗めで程よいサイズに変えているという設定です。 また、この物語では、龍という文字の場合は東洋の長いドラゴンの事になります。  こちらの本編となる「伝説のドラゴンは心優しき白猫を溺愛す」は、ドラゴン族の王子ティムが、魔族の国で番であるエナと出会い、溺愛していく物語です。 ティムにはノンというテュポン(伝説のドラゴン)の契約精霊、エナにはドナという白猫の契約精霊がいます。 エナをドラゴン王族が統治する最南の島に連れて帰る為、ティムは魔王様と交渉し、魔王城と最南の島を繋ぐワープポイントを設置。 また、最南の島でエナが暮らしやすいように人型サイズの城を建てましたが、その城の一階はホテルとなっており、何故か現代日本にあるラブホテルのような部屋が数室あります。 それを考案したのは、魔族の国の宰相的存在であるシグ。シグには前世の記憶はないはずなのに…? まとめ→この短編集は、ワープポイントを使って最南の島のラブホテルを訪れた上位魔族のカプたちが、イチャイチャ、えちえちするだけの物語集ですw

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