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第32話:三津屋アキラの本気

「なんか……俺、どんどんおまえのこと好きになってるわ」 「あっ、あっ! ああ、アキラ! もっと来て! 奥、までぇ!!」 「すげぇかわいい。どう? これ奥当たる?」 「ひぁあああ!! あぁん! 来てる! 凄い! ア、アキラ! もっとぉ!!」 「やべぇな、俺、おまえのこと壊さないように大事にしなきゃだな」 「はぁ、え?」 「力尽くでめちゃくちゃにしたくなる。やべぇ、我慢しねぇと」 「はっ、はっ、ア、アキラの好きに、していいよ」 「そんなこと言われてしまいますと聖なる性獣アキラさん、本領発揮してしましますよ?」 「え、今まで、あ、あ、本気じゃ、なかったの?」 「いや、なんかこう、気持ちがちゃんと入ってなかったっていうか。他の連中とは。でもおまえ、結斗、おまえ超かわいいんだもん」  そう言うとアキラはベッドで俺に覆い被さっていた身を引き、俺の身体をあっさりとひっくり返して、バックからゆっくりと挿入してきた。 「うわ、アキラ、早く、早く全部入れてぇ!!」 「すげぇ、もう腰揺れてる。ホントおまえ淫乱ビッチで最高」  俺の意識は半分機能していなかった。初めて感じる快楽に溶けてしまっていた。  アキラのもの、アキラが与えてくれる気持ちよさ、アキラの声、アキラの吐息、それらに酔った俺は完全に三津屋アキラ中毒になっていた。 「ああぁぁぁ!」 「動くぞ」  パンッと音がしたのが分かった。視界が真っ白になった。 「アキ、ラ——」 「悪ぃ、結斗。俺もう、ダメだ、止められねぇ」 「あ、あん、ああ! これ、これヤバい、俺、俺——!」  俺はすぐに果ててしまった。 「もうちょっと付き合ってくれよ?」  もはや声すら出なくなっていた俺は、ただただ音にならない呼吸を繰り返し、アキラが射精して抜いた瞬間、腰砕けになってしまった。

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