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禁断遊戯 二

「もうやめてよ……。なんで、こんなことするんだよ?」  その言葉に、仁の面影がよぎる。  章一の横顔は、悲しげで、不満そうで、また望の嗜虐心をあおるのだ。 「うるさいな」  面倒くさそうに言いながら、はやる自分自身を助成するように、あるいは宥めるように、指であつかった。 「いいか? 動くなよ」  章一は自分がされることをさとったのだろう。最初は必死に抗ったが、しばらく揉み合って、やがて四肢から力を抜いた。 「いやだ……、望ちゃん、僕こんなこと嫌だよ」 「黙っていろよ」  先ほど章一が漏らしたものを、首尾よくこぼさず、章一の蕾に塗りたくる。そうすると、苦痛をやわらげられると、教えられたわけではないが、なんとなく湿らせた方が良いのだと知っていた。男女のことでも、唾液などで濡らすと女が楽だということは、ませた友人から聞いたことがある。もっとも、その友人も年長の少年から聞いた話だから、どこまでが本当なのかはわからない。 「じっと、していろよ……」  自分でも自分のしていることが信じられない。  熱くなってきたみずからの股間を、望は章一の臀部に押し付けた。  四つん這いになり、女よりも白い尻を、心持ち突き上げている章一の姿は、色っぽいというより哀れであり、滑稽である。そのことがまた望を嗜虐的にさせる。  上半身は肌着をまとったままで、すべて脱がしていないところがまた不均衡で、奇妙に欲望をあおられる。  望は息を吐いた。  今、章一を犯そうとしているのだ。そう。抱くのでも交わるのでもなく、犯すのだ。 「うう……っ」  章一の苦しげな声が耳をに心地よい。  望の少年の先端は、最初かすかに抵抗を受け、とまどった。  だが、意を決して、さらに強く股間に力を入れると、いったん綻ばせられていた相手の蕾は、それ以上持ちこたえることはできなかった。 「あっ、ああっ、望ちゃん、やめて……!」 「うるさいよ」

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