6 / 29

好きなのかも...

僕はノリノリで樹にLINEで指定された場所に向かおうとした。 すると…… ピーンポーン 突然インターホンがなる。誰かと思って、はーいと玄関の扉を開けてでると 「悠……」 「え!?樹!?」 慌てた顔をした樹がいた。 走ってきたのだろう 「発情期来るかもだろ……だから、心配で迎えに来た。」 「……そ。ありがとう」 樹は、いつも僕のことを考えて行動してくれる。 「あとお母さんに挨拶に」 え!?あ!?お母さんに!? 「こんばんは」 「あら〜樹くんじゃない!?」 「はい。」 「こないだはありがとう。今日もよろしくね〜」 「はい!もちろんです!!」 それから樹は、お母さんと少しはなし、気づいたら19時になっていて僕らは慌てて家を出た。 「ふは〜、話しすぎ……」 「ごめんごめん。(笑)」 まぁ、楽しそうでよかったけど…… そして、僕らは急いで家に向かい、樹の部屋に入った。 【今日のメモ 樹の家は僕んちから徒歩約20分の割と近いところにあった。】 「ん?なんだよそれ。」 「メモだよ。いつでも行けるように」 「何それ可愛い。」 可愛いって言うのなら……樹だって!! 部屋にバ〇ドばつ丸のぬいぐるみ置いてるし…… ハンギョ〇ンまで……なんだろ……名前はわかんないけど、猫もあるじゃん!! 「なにー?ぬいぐるみ好きなの?」 「うん……可愛いし」 「なら、1個あげる。」 「え?」 「発情期来た時、その猫で、俺を思い出して、自慰をするといい(笑)」 は?自慰行為?? ふざけんな! 「セクハラ!」 「はは。この猫……いらねーノ?」 「……いる……」 だって猫かわいいんだもん!それに……樹の匂いが…… ってばか!僕、樹のこと好きじゃないし! 最近ずっと樹といるせいか……感覚がおかしくなる。 僕って飽き性なのかな!? でも、まだ拓也が好き……だ。 うん……好き。 「ほらよ。」 そう言って、樹は僕にクッキーとオレンジジュースを渡した。 「ありがとう」 「ん。」 僕はクッキーを一口かじってジュースを流し込む。 ごくっごくっと音が響く。 「……美味しい」 僕は無意識のうちにそう呟いた。 「そうか……良かった。普通のやつだけど……」 その普通のやつってのが僕にとって普通じゃないんだよなぁ…… やっぱ家からして金も……服装も綺麗だしブランド物だったな。そう言えば…… デリヘルする必要ないくらい金あるはずのに…… どうして始めたのだろう……  僕がそう考えていると…… 「考え事してるなんてよゆーだな。」 「うわ。危な……」 急に樹に押し倒される。 「もう始めるの?」 「ああ。もうフェロモン出てるし……はぁ……シラフの時もやれればな……」 「え?」 「なんでもねーよ。」 身体が熱い……怖い…… だけど、なぜか、樹がそばにいるからか、安心出来る。 「樹……はぁはあ……来て……」 僕はわざと樹を煽るように言う。 丁寧にほぐしてくれているのはありがたいし、分かるけど、もどかしい…… 「っ……煽んなよ。」  鋭い凶器のような...だけど全部を包み込んでくれる。 そんな樹のものが奥深くに刺さった。 「あっ♡んんっ...」 「ふぅ...はぁ...」 樹僕のフェロモンと戦ってる...!?!? もしかして...暴走しないように? 「樹...」 「ふぅ...辛くないか...?」 辛いのは樹じゃないの...?大丈夫なの?? 「その、樹の好きなように動いていいよ?」 「んっあっ...♡」 「だから...煽んな...」 「んっ♡」 これでいいのかな?ほんとに樹...は。 「樹はいいの?」 「ん?」 「だってその...番じゃないオメガと...するなんて...しんどいでしょ?それに...薬効かないんでしょ?」 樹ばかり辛くて僕だけが気持ちいいってなんか理不尽ではないか...? 「俺は大丈夫だ。気にするな。」 「そ...そっか。」 樹は気にするなって言うけど...気になるよ。 だって大事な友達だもん。 友達...友達...僕は本当に樹のことを友達と思っているのか...好きの間違いなのか... 「はぁ...運命の相手以外のやつとは出来ない。」 「え?」 「こっちも助かってんだよ。性欲処理お前しか出来ねぇから。」    

ともだちにシェアしよう!