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悠side 自覚してしまった...3

悠side 牛乳とか……嫌いなのに…… 「美味しい……」 「だろ?」 「うん!」 樹の作ったものだから本当に美味しく感じる…… 樹……この気持ちが恋じゃないならなんですか? いつか伝えてもいいですか? 「悠……顔赤っ!もしかして……牛乳熱かった?」 「それは違う……これは……そのね……!」 ピーンポーン 「はーい。ちょっと悠待ってて。」 「あ……うん。」 また伝えることが出来なかった。伝えるにはまだ早いってこと……かな? 「よ!!!兄貴!!」 「え?純?」 「おう!」 「お前なんで……!?」 「樹どうしたの……?ん?」 誰この……少年? 「なに、、可愛い……!」 そう言ってその少年は僕に抱きついた……。 「え……ちよ……わっ」 「おい!やめろ!」 それを見た樹が慌ててはぎ取る。 「あれ、兄貴の彼氏?」 「……っ違う……」 ……違うって言われただけで傷つくなぁ。当たり前なのに。付き合ってないし…… 「ふーん、あっ!申し遅れました!俺は、篠山 純。兄貴とお父さんは一緒なんだ。だから、お父さんの再婚相手にできた子供が俺。」 「あっ、僕は、桐島 悠。」 「おっ、よろしく!俺は今高1だ!悠は?」 「純くんの兄貴と一緒だよ!」 「あー、やだなぁ。純でいいよ。堅苦しい。」 「了解。わかった!」 「おい……悠と話すな……」 「話すな?なんで!?近づくなじゃなく?」 「ああ。お前は危険だ。」 「兄貴だって!オメガ専用デリヘルで働いてたくせに!」 「……もう、やめただろ?てか、おっきい声で言うな。」 「もしかして悠のためにやめたとか?」 ズキンっ胸が痛む。僕のせいで樹は…… 「ごめん。今日は帰るね。」 「だめだ。もう遅い。泊まれ。」 「……帰らせて……」 「だめ。疲れてるなら部屋入って休んでてもいいから。」 「……そうする。」 そう言って僕は樹の部屋に篭もる。 はぁ……僕のせいで……    

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