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悠side 助けて...
悠side
「ふふふ。素直に着いてきて……馬鹿だねぇ。」
ガシャンッ
くそ……やられた。
「樹……樹……」
「ん?樹……?あー、ルカの本名か笑」
あ……俺のバカ……
「ざーんねん。さすがにこんな路地来ないよ。」
くそ……
「んで、ルカと君は付き合ってるの?」
「……付き合ってない。」
「ふふ。やっぱりそうか。あの、誰でも簡単にやっちゃう男がそう簡単に1人に絞れるわけないもんねぇ……」
「……樹を……樹を悪く言うな!!」
「はは。君は、ルカのこと大好きなんだね、」
「僕を……どうする気なんだよ……?目的は!」
「目的……?それはね……よし……入っていいぞ。」
「え……?」
こいつの声を合図に、男が3人出てきた。
まだ……いたの……か?
「ははは。まさに、絶望って顔してるねぇ。いいよいいよ。もっと楽しませて。」
「……くっ……クソが!」
「あれれ、そんな口聞いて大丈夫?」
「……ぐっ……ゲッホ……グェ……」
「なに………?」
「ふふふ。僕に逆らうからだよ?」
「……へ?」
「俺が直々に抱いてやれればいいんだけど、俺……オメガで、しかもネコだから。」
ネコ……受けってことか……
「あっ、目的!目的はね……ルカに対する復讐ってとこかなー?」
「復讐……?それは、ルカが店をやめたことに対する?」
「まぁ……そんなとこ?」
そんなの………ルカが店やめようが、やめまいがこいつに関係ないだろ?
「あれ〜項……噛まれてないね?」
「あっ……」
「ふふふ、噛んであげよっかぁ。おい……やれ。」
「あっ……だめ!辞めて!!!」
やばい。このままじゃ…わけもわかんないやつに番にされる……!!
俺の番は樹が良かったな……
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