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僕のヒーロー

「おい??なぜ固まっている?言うこと聞けないのか?」 「ぷっ……ふふふっ。気づかねぇのかよ……」 「は?何が。」 「俺らに……」 そう言って、3人は、同時に羽織ってた黒い服を脱いだ。 「は?」 「え……店長!拓也!それに……樹……」 「な、、なんで!?」 「お前の仲間なら、もうとっくにのぼせてんぞ?笑」 「んで、誰が、俺の大事な人を番にさせるって?」 大事な人……。 「……くっくそ。」 「大丈夫か?悠。」 そう言って樹は、僕を抱きしめた。 「うん……来てくれてありがとう。」 「俺が助けるって言ったろ?」 「……うん……!」 本当に助けてくれた…… 樹は、僕のヒーローだ。 「あのーおふたりさん?楽しんでるとこ悪いけど……ね??こいつどうする?」 店長は、僕を襲おうとしたやつの頭を掴みながら、そう言った。 「……えっと……」 「っ……どうして、こいつなんだよ……俺じゃダメだったのかよルカ……」 やっぱ……この人……樹のこと好きなんだな…… 「こいつはな、お前みたいなクズとは違うから。人のこと大事にできるし、常に自分ではなく他人の気持ちを考えて行動してるんだ。もし、こいつがいなかったとしても、それとは真反対のお前とは絶対付き合ってねぇ。」 「……くっ……くそ……」 「今後店に出入り禁止。それと、あとは、警察に……ね?」 店長の一言で、そいつは、跪き頭を抱えた。

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