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樹side 俺じゃない
樹side
「悠のこと好きだから、いつ告白すればいい?ってずっと相談させていたんだ。それを、俺は、悠も拓也が好きだから今言えって言わずに、私情で卒業式にしたら?と言ったんだ。最低だろ?ごめんな。」
そう……これで良かったんだ。これで……悠に告白するのは間違っていたんだ。
もし、悠が俺の事を好きなんだったらそれは、俺と一緒にいて感覚が鈍っているせいだ。
これで、拓也と悠が結ばれれば……
「ごめん!」
そう言って悠は走って俺から遠ざかった。
「は?悠……なんで?樹は……?」
「おい!拓也!行け!」
「違うだろ?お前だろ?樹!お前が追いかけるんだよ……!」
「俺は……違うんだ。俺は……ダメなんだ。」
俺は……本当にダメなんだって……
……悠……ごめんな。
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