26 / 29
僕のヒーロー2
悠side
「おい……大丈夫か??」
「……うん。おかげさまで……」
「悠……話があるんだがいいか?」
「うん……」
なんだろ……話?
「さっき助けられたのは……拓也のおかげだ。俺が拓也を呼んで拓也が全部解決した。店長を呼んだのも……」
「え?」
「あいつがいなかったら……俺は……」
「そっか。でもね、、樹はあの3人の中で最初に僕に駆け寄ってくれたでしょ?」
「え……まぁそうだけど……」
「嬉しかったよ?だから、誰が最初とかどうでもいい。樹がその時拓也に頼らなかったら、僕は助からなかったし、全部樹の判断のおかげだよ!」
「あとさ……もう一個。俺は最低なんだ。」
「ん?何?」
樹が最低だなんて……
「俺は、悠と拓也が両思いって知ってた。」
「え?どういうこと?」
【「俺は、悠と拓也が両思いって知ってた。」】
「え?どういうこと?」
「悠のこと好きだから、いつ告白すればいい?ってずっと相談させていたんだ。それを、俺は、悠も拓也が好きだから今言えって言わずに、私情で卒業式にしたら?と言ったんだ。最低だろ?ごめんな。」
え……そういうことだったの……?
てか、拓也と両思いだったの……?
どうしよう……??
て、何が?迷いなんてないのに……
「ごめん!」
そう言って、僕は、家へと走った。
まって……全然わかんないよ……!
樹は、ずっと僕に嘘をついていたの?
いや、そんなことはどうでもいいんだ……
……それより……樹はいつから僕のこと好きだったの???
なんで言ってくれなかったの?
なんで、今本当のことを打ち明けたの……?
僕とはもう関わりたくないから……?
ともだちにシェアしよう!