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第16話

「……叶、かなえ。ごめん」 (何故ですか……?) 何故杉原先輩が謝るのかが私には理解が出来ませんでした。 「障子、鍵かからなくてごめん。開いて誰かに見られたら、許してくれる?」 そんなこと、今の私には考えられないくらい身体が火照って熱かったので、コクリと頷きました。 ……苦しいです。 「はぁ。……せんぱぃ、ぁ。熱ぃ……れすぅ」 「大丈夫だよ。俺が脱がすから」 制服を脱がされてもきっと熱さは収まらないです。でもそれは、きっと先輩も分かっているんでしょう? ブレザーはもともと脱いであったので、ベストをたくし上げられると同時に唇が重なります。舌を絡まれて、吸われて……先輩が私の口内を犯していきます。一気に酸欠になり、媚薬でフワフワした私の頭がクラクラしています。 ワイシャツ越しに胸の突起を触れられて、私の身体は跳ね上がりました。 「あぅっ!!」 張り詰めていた下半身が濡れたのが分かりました。私はこの少しの刺激で一回目を達してしまったんです。 「……はぁ……はぁ……はぁ……」 肩を揺らしながら息を吐きましたが、私の性器は熱を持ったままです。私の身体はもっと刺激が欲しいようでした。 早く触ってください、早く私に刺激をください。それを言葉には出来ないくらい私の身体は疼いてしまって、ただ杉原先輩のYシャツにしがみつくことしか出来ませんでした。

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