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File.0-4 夜の逢瀬※
何度かキスを重ねて、熱い吐息を逃す。
気づけば一糸まとわぬ姿で僕たちは自然と重なり合っていた。
「ルイン…っ、もう……そんなに擦りつけない、で……」
「だって、ココ擦り合わせると、気持ちイイ……」
ルインが甘ったるい声で自分たち自身を擦り合わせて身体を揺らす。時々肩を噛むから、また跡が残ってしまってシャルが怒りそうだ。手も添えて擦りあげるから、僕も自然と腰が浮いてしまう。
「も……出ちゃ……」
「ぁう、一度出す?」
「んっ……どっちでも、いい、よ……?」
手のひらでルインの頬を撫でる。ルインは嬉しそうにニィと笑う。粘着質な音を立て続けていた自身を一度離してしまったので、僕の身体がもどかしげに震えてしまった。
「やっぱり、ナカにする。待って、アレ付ける」
ルインはいつの間に準備していたのか、スキンを手に取ると口も使って封を開ける。そして、荒い息のまま自身に何とかはめようとするが滑ってうまくいかない。
「も……ルイン。ここでおあずけしちゃうの?」
「ごめ、ごめんって! 今、頑張って……ぁ、できそうだっ」
「ん。じゃあ……お願い」
僕が足を少しだけ広げてお強請りすると、ルインの喉がゴクリと鳴った。何とかスキンを付けるとすぐさま僕の両足をかかげて奥へと自身を進めてくる。
「……ふ、ぁ、あ…あぁぁっ!」
「ハスのナカ、あったかい……」
恍惚とした表情だけれど、その瞳は獰猛な光を祕めていて。僕の背中がゾクリとする。ルインが僕の弱い部分を擦ると、僕も流石に冷静ではいられなくて。甘い声が出てしまう。
「んぁ……あ、あぁ……っぁ、ぁ……」
「可愛い声……もっと聞きたい……」
「ひぁっ! ぁんっ!」
「ハスの声聞くと、俺、もう我慢できない!」
ルインの中のスイッチが切り替わって、僕の中で含むと力強く律動し始めた。もうこうなると、暫くは止まらない。奥を突かれる度に自然と嬌声が漏れて、その甘さに流石に恥ずかしくなってくる。
「んぅ、んっ……」
「ハス、顔押さえたら見えないし! 俺、ハスの顔も見たいのに」
「だって、も、そんなにっ、んぁっ!」
「ココ好きなの知ってんだぞ。あ、俺も。すっごい、気持ちいいっ」
ルインは喜んで何度も、何度も、奥を突く。大きくて力強いルインは、僕の理性を吹き飛ばす勢いでガンガンと最奥を攻めてくる。
「ふぁっ、ぁ、あぁぁんっ!」
「ぁ、ハスぅ、俺、そろそろ出そうだっ」
「んっ……僕、も……」
僕の了承を得たとばかりに、ルインが遠慮なく激しく攻め立ててくる。その度に肌を打つ音が響いて、ベッドが軋む。
「はぁっ、はぁっ……ハス、ハス……ハスっ――」
「あ、あ……ルイン……っ!」
僕が息をつめるのと、ルインが最奥を叩くタイミングで共に果てる。ビュクビュクと白濁が出ている感覚と一緒に、僕自身も白濁を吹き出してお互いの身体を白く汚す。
「はぁっ……やっぱ、ハス、最高……」
「もう、ルインは……ガツガツと。中ばっかり……」
「ぅ……。だって、破裂しそうだったんだって」
「破裂って……ふふ。もう、僕またお風呂に入らないと……」
へにょりと眉を下げたルインが僕の中から出ていく。内壁を擦られるとまだ敏感で、ふる、と身体が震えてしまう。
「洗ってあげるから、許してくれって。これで暫くは大丈夫だ!」
「いいよ。ルインに任せると泡だらけになるから。このくらいなら一人でも……」
気怠い身体を起こしてベッドを下りようとすると、一瞬身体がグラついてしまう。慌てたルインが僕の身体を支えてくれる。
「ごめん、ありがとう」
「本当に平気か?」
「うん。歩ける、と思う」
「ダメだったら俺、一緒に行くし」
心配そうなルインに大丈夫だと告げて僕はゆっくりと歩いていき、バスルームの扉を開けた。足はややふらつくけれど、これくらいならば何とかなりそうだ。コックを捻り、シャワーをゆっくりと浴びる。
「……僕よりも問題はベッドだよね」
クスリと自然と笑う。ハスはきっと自分でしにきたくせに反省してちょこんと座って待っているはずだから。
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