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「なるほどねぇ。そういう事なら遠慮はいらないよな」 「えっ? な、なんだよそれ……っ、人の話聞いて……く、っぁあっ!」  抗議の声をあげる前に蓮が激しく抽送を再開してきて、それ以上言葉を紡ぐ事ができなかった。 「あっ、あぁっ、やっ……あぅっ」 「イヤイヤ言う割に、すっげぇ吸い付いてくるんだけど? 激しいの好きだもんな? ここ、こんなにしてさ」  蓮は意地悪く笑いながら、理人のものを握り込んだ。先走りでぐしょぐしょになったそこは滑りがよく、ぐちゅぐちゅと音を立てて扱かれる。  前と後ろ両方を責め立てられればもう耐えられなかった。身体の奥底からせりあがってくるような強烈な射精感に襲われ理人の身体が弓なりにしなった。  根元をきっちりと縛られたそれは苦しそうに脈打ちながら透明な液を垂れ流している。  今すぐ解放して欲しくて手を伸ばしたが直ぐに蓮に掴まれ床に縫い留められてそれは適わなかった。膝を立てた下肢がブルブルと大きく震える。  限界まで張り詰めたソコは解放の瞬間を求めて荒れ狂い、ズクズクとした疼きが腰全体に広がっていく。  いきたくて、いきたくて堪らない、こんなのいつまでも続けていたらおかしくなってしまう。でも、どうしても、今日だけは――。 「はぅ、好きじゃ、な……ぁあっ、もっ、イきた……っ」 「イきたい? 俺のでイかせて欲しいの?」 「ちがっ、は、んんっ、ナカは、やめっ」 「ふぅん、相変わらず強情だな……。このまま無理やり注いでやってもいいけどそれじゃ、面白くないか」  ぼそりと蓮が呟いた言葉は、半狂乱に喘いでいた理人には届かなかった。  同時に突然、蓮が動きを止めた。寸止めの状態で放置され、荒い息を吐きながら悶えていると徐に蓮は携帯を取り出し何処かに電話をかけ始める。 「あっ、もしもし?  俺だけど。ちょっと頼みがあるんだけどさ――」  電話越しに蓮が何やら会話をしているのが聞こえてくるが、そんな事はどうでもよく、理人の頭の中は射精したいという欲望で一杯になっていた。 「そうそう、今からゴム買ってきて。は? 女? 違うに決まってんだろ。出来るだけ早くな。玄関開けとくから勝手に入って来いよ。あぁ、うん。それじゃ」  それだけ告げると蓮は一方的に通話を切り、再び理人に向き直った。 「さて、と……。今から俺と勝負しようか」 「し、勝負……?」 「そう。山田が今からゴム買ってウチに来る。俺が中に出すより早くアイツが持ってきたら、お前の勝ちでいいよ」 「なっ……!?」 「ま、お前に拒否権なんてないけど……なっ!」  蓮はニヤリと笑みを浮かべながらそう言い放つと、再び腰を動かし始めた。 「んんっ、く……っ、あぁっ」  焦らすような緩慢な動作で、でも的確に前立腺を刺激されて突かれる度にビクビクと身体が跳ね上がる。 「お前が勝ったらちゃんと外に出してやるから安心しろよ」 「くそっ、ふざ……んんっ、やめっ、動くなっ! んぁっ」  腰をグラインドさせながら耳元で囁かれ、ゾクリとした感覚に襲われる。  身体を捩じらせて抵抗するが、腰をガッチリと押さえ込まれていて逃げられない。

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