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恨めしげに瀬名を睨むと、彼は妖艶な笑みを浮かべながら意地悪く唇の端を持ち上げた。
「どうしました? もしかしてパンツ履いたままイきたかったんですか?」
「んなわけ……っ」
「ですよねぇ? でもまぁ、もうぐちょぐちょだし今更って感じもしますけど」
「――っ」
瀬名に言われて自分の下半身を見下ろしてみると、スラックスはテントを張っていてうっすらと染みが出来ていた。あまりの事にカッと頬が熱くなる。
「やらしいなぁ、もうこんなに濡らしちゃって」
「ぁあ……っ」
スラックスの上から指でつつっと先端を撫でられ、思わず声が洩れた。
「ほら、また濡れた」
指先で円を描く様に先端を撫で回され、ジワリとした快感に下腹部がヒクンと震えた。もっと直接的な刺激が欲しくて堪らないのに、布越しにカリっと爪を立てられビクリと身体が震える。
「くぅ……っ、や、やめ……」
「やめていいの? 本当に?」
焦らすように何度も爪で引っ掻かれ、布越しの弱い刺激にも身体がビクビクと震える。
瀬名の言う通り、この状態で止めるなんて拷問に等しい。早く解放して欲しいと、無意識のうちに腰が揺れてしまう。
「ふふ、乳首だけでイきそうになりましたね? 僕まだ全然触れてないのに」
「……っ、うるさいっ!」
「図星でしょ? ここもビンビンに勃たせて、ここもパンパンにして……本当は直接触って欲しいんじゃないですか?」
「あぁ……っ」
指先でぎゅっと胸の尖りを押し潰されると、じんとした痛みと共に甘い疼きが生まれ、その快感に堪らず背筋をしならせ喘いだ。
「ふふ、痛いのに気持ち良いんだ? やっぱドMじゃないですか」
「違うっ、ぁ……っ、やめろ……っ」
「素直になれない理人さんにはお仕置が必要かな?」
瀬名は口元に手を当てクスっと笑うと、ベッドを降りて雑誌を縛るために購入した紐を持って戻って来た。嫌な予感がして逃げようとするがあっさりと押さえ込まれ両腕を一纏めにして縛り上げられてしまう。
「てめっ、ふざけんな! 何考えてるんだっ!」
「ダメです。理人さんがちゃんと反省するまでは解かない」
「はぁ!? ふざけ――っぁあっ!」
抗議の声を上げる前に瀬名の膝が股間をぐりっと押し上げてきて、その刺激に息が詰まる。
「ふざけてなんていませんよ。僕、怒ってるんです。あの蓮って人……あんなにイケメンだったなんて聞いてないし」
「は……っ?」
「だから、ムカつくって言ってんですよ」
瀬名はそう言うと不機嫌そうに眉を寄せ、ベッドに上がってきて覆い被さってきた。
「理人さんは僕のものなのに……」
言いながら首筋にきつく吸い付かれ、チリッと焼けるような痛みが走る。
「っ、おい、痕つけるなって――」
「嫌だ」
瀬名は子供のように首を振って拒否すると、そのまま鎖骨や胸元に赤い花びらを散らしていく。
「くぅ……っ、やめ……っ」
「嫌なら抵抗すればいいじゃないですか」
「くっ、ぅ……っ」
腕は拘束されていて身動きが取れない。足は瀬名が跨っているため蹴り上げる事も出来ない。唯一自由になる口で必死に抵抗するが、瀬名はそれを嘲笑うかのように散々弄られて敏感になっている乳首を口に含んできた。ちゅぅっと吸い上げられ燻っていた熱が一気にぶり返す。
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