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「んぅう……っ! はぁ……っ、んん……っ」  歯で甘噛みされたり舌先で転がすように舐められると腰の奥から痺れるような悦楽が広がり身体中が熱くなった。同時にいつの間にか下着を掻い潜っていた指先に陰茎を揉まれ尿道口を親指でグリッと爪を立てられれば、一気に射精感が高まっていく。 「ぁ、く……っ、あぁ……っ」 「凄い……どんどん溢れてくる」  瀬名の言うとおりそこは次から次に先走りを零していて、瀬名の手をしとどに濡らしていた。グチュッグチュッという卑猥な水音が部屋に響き渡り耳を塞ぎたくなるけれど、両手を頭の上で固定されているせいでそれも叶わない。せめて声だけでも抑えようと唇を強く噛んだ瞬間――瀬名が突然手の動きを止めてしまった。 「く……っまた……っ」  あと少しでイケそうなところで止められてしまい、気が狂いそうになる。瀬名を見ると、彼は嗜虐的な笑みを浮かべてこちらを見つめていた。 「どうしたんです? そんな物欲しそうな顔して」 「……っ、してない」 「嘘つき。腰振っておねだりしてたくせに。でもまぁ、簡単にイっちゃったらお仕置きになりませんしね」  そう言うと余った紐で性器を根元でキツく括られてしまい、行き場を失った熱が体内で暴れ回る。 「ひぁ……っ、や、やめ……っ」 「ほら、これじゃあ出せないでしょう? 辛い? 苦しい?」 「う……っく、んん……っ」  瀬名の問いかけにコクコクと無言で肯けば、彼は満足げに微笑んで頬を撫でてきた。 「大丈夫ですよ。出せなくてもイけますよね? 今夜は腰がガクガクになるくらいイカせてあげますよ」  熱を帯びた双眸に見つめられ、ゴクリと喉が鳴る。冷たい声と表情とは裏腹に瀬名の瞳は情欲に染まっていて、それに気づいた瞬間身体の奥がズクンと甘く疼いた。 「あぁ……っ、や、やめ……っ」  瀬名の指先が後孔の縁をなぞり、つぷりと侵入してくる。ゆっくりと抜き差しを繰り返しながら奥まで入ってくる感覚にゾクッと肌が粟立った。 「すごい、もう2本も入っちゃいましたよ」 「一々言うなっ……」  瀬名の言葉通り、彼の指はあっという間に根本まで飲み込んでしまった。腸壁を擦られるたびに得も言われぬ快感に襲われ、指先が前立腺を掠める度にビリリと電流が走ったかのような衝撃に襲われる。立てていた膝がガクガク震えて力が入らず、つま先がシーツの上を滑った。

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