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第5話

『な…んで?気持ちいい…』 「ほら」 「しょ…う…あぁン!」 指の腹でくるくると擦られたと思えばギュッと摘まれる。 自分では慰めたことがないの場所なのに繰り返しそこを弄られて薫は膝頭をモジモジと擦り合わせていた。 「脚、開いて」 「え…?」 胸にあった手が薫の膝を開き、興奮で隆起した己のモノが嫌でも目に入る。 「や…だ…」 「ね、閉じないで」 恥ずかしい。 すぐに脚を閉じたい。 でも閉じるなと言われれば、なぜか言う事を聞いてしまい脚をぎこちなく開いた。 「ね、触っていい?」 「や…ぁ…」 感じて昂っている自分なんか見られたくない。 でも… それなのに、否定したのに、そう聞いてきた男は片手を薫の中心に向かって伸ばし下着の色が変わっている部分を手のひらで包み込んだ。 布地の上から形を確かめるように甘い毒で薫を育てる。 「あ…あぁ…」 「どう?」 「…き…もち…い…」 凭れていただけなのに、薫は身体をしならせてまるで甘えるように男の胸に頬を擦り付けていた。 二十八年生きてきて、初めて自分以外の手から与えられた快感に薫は我を忘れ昂っていった。 「涎が…」 「ひぁぁ!」 薫が気づかない間に緩んだ口元から垂れた涎を舐め取られ、薫の全身は総毛立った。 「な…何す…ンン!」 抗議しようと顔を上げると片手で頭の後ろを捕まれ、唇が重なった。 「ン!…ンン!」 言葉を発しようと開いた唇の間に熱い舌がねじ込まれたが、アルコールに侵されている薫は逃れる事が出来ない。 興奮で敏感になった口中を嫌という程舐め回され、しかも下着の上から薫を育てていた手はちゃっかりウエストのゴムの下に入り込んでいる。 舌を舐られ、直接自身にも触れられて薫はすぐに限界を迎えた。 「ン…!ンン…!」 口を塞がれたまま一人絶頂を迎えて薫はようやく現実から逃避した。 「あれ?薫さん?寝ちゃった?」 手の中に熱い迸りを放ち、薫はすーすーと静かな寝息をたてて夢の国へと旅立って行ったようだ。 「今日はここまでだけど…明日からは本気でいくから」 ティッシュで汚れた手を拭き、薫の乱れた衣服を軽く直して碧羽は薫の頬に自分の唇をそっと押し当てた。 ~end~(本編「親友の弟に迫られています。」へ続く…はず…)

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