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第101話 スイートリビング
ドキドキしちゃうじゃん。
待てできないワンコさんなんて。
「ン……ぁ」
バレンタイン、なんて今までたくさんチョコもらったことあるんでしょってキスしながら言った。
旭輝は笑って、もらったことないよ、なんて言って。
大学の頃の俺、ダサかったからな、だって。
「旭輝、ここ、ソファ」
「ワン」
「ちょ、何、そのワンコプレイ……ン」
「駄犬だからな。待ては上手にできないんだ」
「あっン」
首筋に甘い口付け。旭輝が俺に覆いかぶさって、ソファの合皮がギシリと独特な布の擦れる音を立てた。
「ベッド、行かないの?」
「あぁ」
「あっ……」
するりと服の中に潜り込んできた手に敏感になっちゃった肌がゾクゾクって。
「んんっ」
「話してる最中の聡衣が可愛かったから」
「何、言って」
そして、乳首を摘まれるともう、ダメ。
「やぁ……ン、あ、あ」
リビングでもどこでもいいから、欲しくなる。
「あ、あ、あ……ン、旭輝っ」
指にキュって乳首、挟まれて、もう――。
「っ、ン」
そして、指に可愛がられてない方の乳首にキスされて、彼の肩に額を擦り付けながら身を捩る。愛撫、気持ち良くてたまらない。
「あぁっ」
乳首を旭輝の優しく笑ってくれるあの口で食べられちゃうの、すごい。
「あン」
好き。
「聡衣」
もう、欲しくなる。
「やばいな……」
「旭輝?」
何? そう尋ねようと覆い被さる旭輝の方に視線を向けると、舌先がふやけちゃいそうな深くて濃いキスをくれる。応えながら、腕を伸ばして、もっとってせがむように首にしがみつくと、旭輝の硬いのが太腿に触れた。
「旭輝……」
手を伸ばして、その硬い熱に触れようと思ったのに、その手は奪われて、手のひらにキスをされた。
「や、ぁ……」
口でしたかったのに。旭輝の、興奮してくれてるその硬いのを口でたくさん気持ち良くしてあげたかったのに。
「あ、あ、あ、や、あんま、ダメ……イっちゃいそ、んんんっ」
旭輝の唇で俺のを可愛がられて、爪先まで甘ったるい快感に痺れてく。ソファの背もたれに足を乗せて、リビングではしたない格好して、声も蜂蜜みたいにトロトロで。
「旭輝っ」
長い指がセックスの準備をしてくれる。
「やぁ、あ、あっ」
指の挿入感に震えると、太腿の柔肌に歯が触れて、ゾクってした。
「ンンっ」
そして、その柔肌にキスマークがつくほど強い口づけをされて、指が中をもっと抉じ開ける。
「あぁぁっ」
俺の可愛がり方を、その指はもう覚えちゃった。そこを撫でられながら、前にはキスされて。
「旭輝……」
もう切ないよ。指、気持ちくて……キスしてくれる唇をカウパーで汚しちゃうくらい。早く早く、もっと奥まで可愛がってよって、身体が疼いて切なくなってたまらない。
「も、欲し……」
「……」
「旭輝の」
早く、こっちに来て。
手を伸ばして引き寄せて、応えて覆いかぶさってくれる旭輝の首にしっかりと腕を巻き付けて。
「挿れて……」
キスしながら小さな声でねだった。
旭輝の体重に熱混じりの溜め息をついて、脚を広げて。
「や、あ、あ」
気持ち、ぃ。
「あン……」
旭輝の太いのが孔の口にくっついて。
「あっ」
そのままぬぷりって入ってきたら、蕩ける。
「あン……ン、あっ、ダメ、中」
そこ、すごい、好き。
「あ、あ、あ」
さっき指で可愛がってもらえた場所を今度は指よりもずっと太くて熱い旭輝ので撫でられて。
「んんんっ」
切なくなるくらい、そこ、気持ちぃ。
「あ……ン、旭輝」
もっと、して。
奥まで全部旭輝のに、して。
「あ、や……腰、動いちゃう」
ソファが二人に合わせたギシギシと軋んだ音をさせる。
「あ、あ、あン……ぁ、ン」
中の感触を確かめるようにゆっくりと動かれるの、ダメ。すぐにいっちゃいそうなのに。柔らかくて優しいセックスは髪の先まで神経が通ってるように敏感になる。ほら……。
「ン、ふぅ……ン」
頬を撫でて、髪を指ですいてもらっただけで。
「あン」
中がきゅうって、旭輝のおっきいのに絡みついた。
「旭輝」
「…………ったな」
何?
「ン、ん」
キスの直前、旭輝が何か呟いた。でも、そのまま舌を絡める深いキスで聞き取れなかった。
「ン、んんっ」
舌先を絡めながら、奥を何度かペニスの先でノックされて、溶けちゃいそう。
「あ、あ、あっ」
息継ぎみたいに、キスの隙間で呼吸して。
「あぁっ……」
また深いキスと奥まで旭輝でいっぱいになる快感に震えて。
「あ、もっと……」
「……」
「旭輝」
しがみついて、身を捩った。
「聡衣」
「っ、あっ」
擦り寄せた身体をしっかりと抱えられた。
「っ」
「あ、あ、あっ」
急に激しくなった動きに身悶えて。
「あ、だめ、激しいの……イッちゃうってば」
「っ」
「あ、あ、あっ」
糖度が増した喘ぎ声を零す口にキスをもらいながら。
「…………だろ」
何かを旭輝が呟いたのが聞こえた気がしたけど。
「あ、旭輝っ、旭輝」
激しいセックスに全部がぐちゃぐちゃに絡み合って、蕩けて、溶けて。
「旭輝っ」
その名前しか言葉を知らないみたいにただ何度も名前を呼びながら。俺だけを見つめて気持ちよさそうにしてくれるのが嬉しくて。
「イク」
リビングセックスに爪先まで感じながら達してた。
痺れるくらいにたまらなく気持ち良くて。
「あ…………ン」
もっと欲しくて繋がった場所を指で撫でて、旭輝の肌に爪を立てた。
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