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「お前、…怖ぇーよ」
抵抗も虚しく、知徳と比べたら筋肉の一つも浮いて見えない上半身を晒すことになった快斗は、そんな自分の体を見て興奮しきっている知徳の様子にビビる。
セックスするのが初めてじゃああるまいし、とは思うものの、この興奮っぷりはそれに匹敵するものを感じる。
まさかチェリーボーイじゃねぇよな、と思いながら両腕をベットの上に投げ出すと、
「センパイ」
と、熱に熟れた声と顔が間近に迫ってきて、ドキッとする。
「ん…」
抵抗しなくてはならないのに、抵抗する気をときめく胸に削がれ、動けない。
重なる唇がしたいようにキスを受け入れると、発熱する体で覆い被さってきた知徳の指が快斗の肌を辿り、その指使いに呼応して、鼓動が早くなる。
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