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第8話

「亮ちゃんお疲れ~。運転して連れてってくれてありがとねー」  風呂上がり。陽気な声で迎えてくれたのは、いつになくテンションの高い俊と、目の前には僕が飲もうと冷蔵庫で冷やしておいたお酒。 「……もしかして、飲んだ?」 「えへ~、亮ちゃんが飲んでるのどんなかな~って知りたくって~。飲んじゃった!苦かった!」 今日のはちょっと度数が高めの酒だったから、下戸な俊は既にほろ酔い状態のようだった。 「ねえ亮ちゃぁぁん、しよ?」 「珍しく直接的に誘うね」 「えへ~、ふわふわ気分が良くて何でも言えちゃう気分なんだぁ。亮ちゃん大好きだよ〜。今までもこれからもずっと亮ちゃんが大好き。おじいちゃんになっても一緒にいたいね〜」 「じいさんにになってもって、当たり前だろ。結婚してずっと一緒にいるって誓ったんだから」 「えへへへ」 テーブルの前で上を向きながらキス待ちの表情で目を瞑る俊。  ほんとにな、こんだけ守ってあげたい相手はなかなか見つからない。守ってるつもりだし、こっちは俊のおかげで精神的に守られてる。 「俊…」  膝まづいて俊の鼻てっぺんの小さなほくろに口づける。そこからゆっくり下りて唇へ。  シャツのボタンを上から外して俊の素肌の背中を触りながらキスを深くしていく。  いつもなら俺からアルコールの匂いがしてて、俊からは優しいいい匂いがするのに今日は反対だ。  俊の口から漂ってくるアルコールの香りと、俊自身の香りが交じって酔いそうだ。 「んっ……」 手を前に回して、両の胸を飾る蕾をつねるとあがる声。  いたずらに指の腹だけでクルクル擦る。もどかしい程度の快感で俊の欲情を高めていく。  それだけの快感じゃ足りない俊は自分からパジャマのズボンを脱ぎ出して、後ろの穴を解し出す。  キスしながら相手が尻弄ってるって、エロいんだけど。そんな事されたら俺自身がパジャマのスウェットを押し上げて自己主張始めるって。ほら。これ、パジャマじゃなければ痛いくらい勃ってるからな。  全く、俺の奥さんは煽り上手だよ。 「亮ちゃぁん、もっと強く触って」  腰が抜けてきた俊はMっ気を出してきた。乳首も掠めるくらいの刺激じゃダメなんだ。  知ってるけど、まだ強くは触ってあげない。 「うぅ~~っ。いじわるしないで、触ってよぉ」  泣きべそが見られて少し満足したので、片方はこれ痛いんじゃね?って程に摘まんで、片方には唇で吸い付く。舌先でコロコロ転がして歯で潰すとあがる悲鳴にも似た喘ぎ。 「や………もっとぉ……」  えっろ…。自然に腰動いてガクガクしてきてんの自分で分かってんのかな。  と、ふと気づいた視線。 「あっ…俊…友達に出てってもらって」  気がつくと、近所のネズミが並んでこちらを見ている。どこからでも入れる友達は困ったもんだ。 「あっ、みんな、また明日遊びに、、、きてね」 察してくれたようで部屋から去っていった。  友達の退場を見送って再開。一区切りついたのをいいことに上下脱いでおく。 「ふふ~、亮ちゃんのお腹カッコいいね」 「俊は引き締まってるとは言えないもんな。そこも可愛いけど」  両手でお腹をつまんで、臍から始まりその周りに赤い花を咲かせていく。 「亮ちゃんくすぐったいよ。お腹……俺も腹筋でもしようかな」  自分でもぷにっと触ってみる俊。 「しなくていいって。お腹も可愛いんだからさ。こら、まぁた、自分で指挿れようとして」 「だぁって、もう我慢できないって分かってるくせに」 「今挿れるって」  解れていた蕾を両手で開いて一気に届く限りの場所まで挿れる。 「んふっ……やっと入ったぁ」 俊が両足を腰の辺りに絡めてくる。 「動きづらいだろ」 「えへ~、いいとこ当たったから、っん、そのまま待って」 足を絡めて小刻みにいい所を刺激しながら声を漏らす俊。これじゃ俺のを貸して俊のオナニー見てるようなものでは?  締め付けられる感触に、こちらも動きたくてムズムズとしてくる。 「ん~、んあっ、あぁっ、あっ……」  盛り上がった俊は先に果ててしまい満足したかのように足をほどいて仰向けになった。  それじゃ、こちらからも。 「まだバテないでよ」 「や~~っ、今イッたとこだから、ビクビクとまんない……待っ……て」  「勝手にオナニーしてたようなもんだから、しばらく離さないから覚悟して?」 「ふぁっ……ん…ずっと、離さないで…」  2人だけの息遣いだけが聞こえる部屋。誰にも気兼ねせずに使い終わったをゴミ箱に投げて入れたり、俊がねだるから、最後はゴムなしで奥に奥に種を擦りつけて終わった。  もうシャワー浴びれない~ここで寝る~って駄々をこねる俊の身体を拭いて、布団を持ってきて一緒にリビングで寝た。  幸せな夜。  朝。 「えっ、わかる?」  俊の声で目が覚めた。  見ると、またネズミが数匹遊びにきてるじゃないか。 「そうなの、亮ちゃん激しくて」 「俊…はよ、友達なんて?」 「俊ちゃん、昨日の夜いっぱい愛してもらってお肌ツヤツヤだね〜って」  相手は動物といえど俊の友達で、その友達に夫婦の営みの跡が残る朝早くから訪れられ……。 「俊…あのさ、友達に来てもらうなら午後とかにしてもらってくれる?」 「ん?旦那さんからかいに来ただけだから、今お邪魔したら帰るって言ってるよ?」 「からかいに…そっか。からかいに…な。頼むから…頼むから!数ヶ月でいいから俊と2人だけで過ごさせてくれ~!!!」    亮二の声は隣の崇の家にも響いてしまい、何事かと崇が訪れ、休日2日目もなかなか2人きりの時間は訪れないのだった。  俊に友達がいるのは良い事だ。  しかし、新婚生活を味わいたい…幸せなような少し複雑な気持ちになったりもする亮二なのであった。              HAPPY END

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