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千代
スミレがツバキと監察室に軟禁されているころ、千代は尾張父のあぐらの中にいた。
「あの…その、ぱ…パパ?」
千代は振り返り尾張父に抱きつく
「どうした?千代」
「やっぱり慣れないよ。龍(りゅう)さん」
「スミレに会えないのが寂しいか?」
「分からないです。そもそもなんで今生かさしてもらえてるのかも謎だし。まさか血液提供だけで許してもらえるなんて思わなかったからまだ混乱してる」
「だろうな。スミレの願いだから仕方あるまい」
「スミレさん…龍さんの色ってやつなんでしょ?なんで花やったり助手したり?さっぱり意味分かんない」
「お仕置きのつもりだった。あいつの父親とは昔馴染みで子分だが…口裏合わせてポカしたことにして、スミレを俺の手元に戻すつもりだった。しかし、世の中うまくはいかないもんだ」
「なんか複雑」
「あれの闇を作ったのは俺だ。死ぬまで面倒を見るつもりだが…千代を連れてくる流れになったのは以外だった」
「おれもビックリです。地下牢出されたと思ったらここに連れてこられて」
龍は千代の顎を掴み顔を近づけ口づけた
「ん…っ」
「力を抜け…キスの時点で力むな」
「ふぁっ」
「スミレとのキスとどっちがいい?」
「分からない…どっちもぞくぞくする」
「いい答えだ。スミレとは俺の前でしたあの時が最初で最後でしていないだろう?違うか?」
「してない…。」
「やはりなそれで色か?ぬるいな…スミレは。色と言って守ってるつもりか?まあいいが。スミレは俺の色だ…つまりは分かるな?スミレの色であるお前は俺の色でもある」
「うん…覚悟してる」
「そうか…じゃあ手出しはキスくらいまでにしていたが、先に進むぞ?」
「怖い…」
「突っ込まれんのが怖いか?無理もない。まだ2回目で、俺のははじめてだ」
「突っ込まれるのより龍さんの真珠が…あんなにスミレさん乱れると思わなかったし怖いよ」「スミレはどちらかと言えばネコよりだからな。無理やり刺青を入れた時は痛みに泣くのを堪えて必死で耐えてる姿に可愛さに勃ちそうだったくらいだ。そんなに怖いか?」
「だってスミレさんには真珠入ってないし、優しいから」
「スミレのように優しくはしてはやれんかもしれないが…真珠で天国見せてやる」
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