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千代2
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もう二度と陽の光を浴びることなんてないと思っていたのに、、狂気に満ちたあの人に助け出された
ありえない光景に動けずただただ見ているだけだったあの日…おれはもう一度生を受けた。
「あ…あのっ、おれをどうするつもり!?」
「たく…っうるさいなぁ…ボスの命令だよ。出口に立ってるスキンヘッドについて行きな」
スミレにより傷だらけにされた監視員が翌日昼、手当を受けたあと戻ってきてそう告げた
「分かった」
とは言うものの、よくわからない
言われるとおりにスキンヘッドに着いていくと久々に花屋の外に出され、車に乗るよう促された
乗って大丈夫だろうか?
「ね、ねぇスキンヘッドさん?おれ、どうなるの?」
「鬼嶋。組長のとこに連れてくだけだからどうなるかは知らない。しかし大丈夫だ。命 をとるとは聞いていないし無傷で連れてこいとの指示だから」
「鬼嶋さん。おれ怖いです」
「だろうな」
「あの…助手さん…どうなったの?尾張に注射されて連れていかれたけど」
「スミレさんなら先に組に帰っているが…ひとついいか?尾張じゃない猛さんだ。組長の息子だからくれぐれも慎重に話すように」
「なっ!息子って…おれ、散々悪態づいてんだけど」
「今度からは気をつけるこった。よし、着いたぞ降りな」
厳つい門には尾張の文字。息子ってマジなんだ
怖くて降りれない
「あ?降りれないのか?ビビったか?しょんべん漏らすなよ?」
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目覚めてあたりを見回すと厳つい雰囲気の和室の布団の上で、襦袢に着替えさせられ寝かされていた
(いつの間に)
「あっスミレの兄ぃ!目が覚めたんすね。朝、若がお連れになった時はビビったっすけど、起きれて良かった」
「猛さんの仕業ですか?ったく…余計なことを。龍さんはご存知なんです?」
「はい。そのオヤジからの指示で鬼嶋さんがガキを連れて帰ってくるとこです。あ、ちょうど来たんで行ってきます!」
「ガキって…あ、待て」
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「鬼嶋さんっ、そいつっすか?オヤジが囲うって言ってたガキ」
「てめっ。ビビって降りれないのにさらにビビらすな」
「すんません。見知った顔がいりゃ安心しますかね?スミレの兄ぃがさっき、目を覚ましたんで連れてきます」
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