13 / 50
第13話
ジリリィィィー
「ちょっ、クレイ!」
「はい」
「何してんのッ」
「ライト様とのお約束を守ろうかと」
ジリリィィィー
「だから、それ!」
ジリィィー!
おズボンのジッパーを慌てて引き戻した。
「ライト様、これではお約束が果たせません」
ジリリィィィー
「だから何の約束」
ジリィィー!
「ですからライト様、引き戻さないで下さい」
ジリリィィィー
「引き戻します。そこは人前で開けちゃいけない場所!」
ジリィィー!
「ここにはライト様しかいらっしゃいません」
ジリリィィィー
「俺も人!人前で開けるな!」
ジリィィー!
「ジッパーが壊れては大変です」
ジリリィィィー
「そう思うなら開けないで!」
ジリィィー!
「副団長の制服は特注品ですよ」
ジリリィィィー
「そうなの?」
「はい。団長は白服。副団長は緋色の赤服。一般兵は階級に関係なく、千歳緑 と呼ばれる緑服です」
「へぇー、そうだったんだ」
「ヴァイスリッターの白服、お似合いでしたよ」
「エヘヘ」
そう言って貰えると、何だか嬉しいな♪
「ライト様の制服は、いつでも着て頂けるよう俺が大切にお預かりしています」
ジリリィィィー
……って、こら!
ジッパー下げながら言うと、変な意味に聞こえるわ!
「下ろすな!」
「ですが、下ろさないと見て頂けません」
「なにを?」
「俺のナニです」
「ヒギャアアァァアアーッ!!」
「歓喜の雄叫びを上げて……そんなに期待されていたとは。嬉しいです。あなたの期待を裏切らない立派なイチモツだと自負しております」
「あわ、あわわ、わわわー」
違う!違う!ちがーう!!
「あわ、わわ、あわわー」
歓喜じゃない。驚愕だ。拒絶だ。断固拒否する。
「あわわ、わわー」
約束してない。見るなんて言ってない。見ないから!絶対見ない!期待してない!それじゃあ、俺がきょきょきょ〜〜
「巨根」
「あわぁ」
それ!
きょこ……ん好きみたいじゃないかーっ!!
「ヴァイスリッターは巨根大好きですよ♪」
ジリリィィィー
「あわァァァー!!」
下ろすなァァァ!!
「………」
「………」
ともだちにシェアしよう!