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第14話

 静謐に響く微かな音色。  虫の羽音のようであり、歯車の織りなす緻密な機械音のようでもある 「………」 「………」  目の前で今、ゆっくりと……  ジリリィィィー  開けてはならない禁断の扉の封印が解かれる。 「さぁ、お待ちかね。エデンの果実ですよ」 「ミギャアアァアアー♠!!」  ぴとん……むぎゅう 「………♪」 「………★」 「ライト様……そういう事でしたか」 「ちちち、ちがっ」 「ですがライト様の手は、俺のイチモツを」 「これはそのっ」  ジッパーを下ろす手を止めようとしただけでッ 「俺のムスコ、離してくれませんね」 「ヒャアッ」  焦れば焦る程、手が離れない。どうしよう。 「眺めるだけでは事足りず、お触りしたかったのですね。いいですよ、心ゆくまでお触り下さい」 「ひんっ」  掴まれた手は、むぎゅん★  禁断の扉の中身の感触を確認させられる。  …………………………おっきい。 「喜んで頂けて何よりです♪」 「喜んでないからっ」 「しかし、ライト様の手が……」 「わわわっ、なんでー??」  勝手にさすさすし始めている。 「αの巨根を目にしたΩの本能です。決して悪い事ではありませんよ」  α?Ω?何の話?  クレイがαで、俺がΩという騎士階級って事? 「もっと大きくなりますよ」 「うそ!?」  嘘じゃないのは、俺だって分かる。クレイの雄はまだ完全ぼっ……ぼっ…… 「勃起」  それ!……してない。 「俺だけ楽しんでいては申し訳ないです。ライト様もしこしこしていいですよ」 「しこしこ……って〜〜」 「俺のを触りながら、じ」 「言うなー!」 「自慰」  言うなっていったのにー!!  プシュウー!!  ……ハァハァハァハァ  これは正義の鉄槌だ。殴った俺は悪くない。  頭から湯気出して寝とれ。  ………  ………  ………  開けっ放しで気絶は、さすがに可哀想だな。禁断の扉は、俺が封印してあげよう。     ジリィィー

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