30 / 50
第30話
操縦席の上に置かれたパイロットスーツは、ピッチリ体に密着するタイプだ。
あ、ちょっと待って。
さっきまで俺、変な半透明のマント姿ですっぽんぽんだったー★!!
パイロットスーツ着る前に。
「おパンツ、ないかな?」
すけすけ下半身防御力0……というのは、ちょっと〜
ひらひら……ひらん
おパンツ、あったー!!
パイロットスーツ降ったら落ちてきた。さすがクレイ。気配りが違う。
これで安心してパイロットスーツが着られる。正々堂々、戦いに臨めるぞ。
それでは早速、おパンツ装着だ。床に落ちた黒いおパンツを拾い上げた。
「ピギャアァァアアーッ!!」
なななっ、なにこれェェェー!?
『如何されましたか、ライト様!』
ピッと電子音がしてモニターのランプが点いた。
着替えの間は……と、音声のみの通信にしていたクレイだったが、俺の悲鳴を聞いて慌てた形相で声を荒げる。
『ライト様、落ち着いて。敵襲ですか』
「違う」
『そうですね。レーダーに機影はありません。では一体、どうされたのですか』
「あれっ、あれっ」
ブンブンブンっ
指差して、勢いよく腕を振る俺を見て、クレイがカメラを移動させた。
『あぁ〜、俺のおパンツですね。急いでいたので、俺のを積み込んでしまったようです』
これ、クレイのおパンツなの〜★
それも驚きだけど。
『おや?ライト様、まだ何か』
「さささ」
『さささ?』
「ささっ」
『ささっ?』
「さんかく」
『さんかく?三角?』
「三角小さい」
『あぁ、布地の事を言ってらっしゃるのですね。これは布地を極力減らして、性器の形を丸分かりにしたセクシーおパンツですよ』
「ムギャアァァアアーッ♠!!」
ともだちにシェアしよう!