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第30話

 操縦席の上に置かれたパイロットスーツは、ピッチリ体に密着するタイプだ。  あ、ちょっと待って。  さっきまで俺、変な半透明のマント姿ですっぽんぽんだったー★!!  パイロットスーツ着る前に。 「おパンツ、ないかな?」  すけすけ下半身防御力0……というのは、ちょっと〜  ひらひら……ひらん  おパンツ、あったー!!  パイロットスーツ降ったら落ちてきた。さすがクレイ。気配りが違う。  これで安心してパイロットスーツが着られる。正々堂々、戦いに臨めるぞ。  それでは早速、おパンツ装着だ。床に落ちた黒いおパンツを拾い上げた。 「ピギャアァァアアーッ!!」  なななっ、なにこれェェェー!? 『如何されましたか、ライト様!』  ピッと電子音がしてモニターのランプが点いた。  着替えの間は……と、音声のみの通信にしていたクレイだったが、俺の悲鳴を聞いて慌てた形相で声を荒げる。 『ライト様、落ち着いて。敵襲ですか』 「違う」 『そうですね。レーダーに機影はありません。では一体、どうされたのですか』 「あれっ、あれっ」  ブンブンブンっ  指差して、勢いよく腕を振る俺を見て、クレイがカメラを移動させた。 『あぁ〜、俺のおパンツですね。急いでいたので、俺のを積み込んでしまったようです』  これ、クレイのおパンツなの〜★  それも驚きだけど。 『おや?ライト様、まだ何か』 「さささ」 『さささ?』 「ささっ」 『ささっ?』 「さんかく」 『さんかく?三角?』 「三角小さい」 『あぁ、布地の事を言ってらっしゃるのですね。これは布地を極力減らして、性器の形を丸分かりにしたセクシーおパンツですよ』 「ムギャアァァアアーッ♠!!」

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