32 / 50

第32話

「………」 『おパンツをはいて下さい』  おパンツ、どれ? 『童貞は白ブリーフしかはいてはいけませんが、今は緊急事態ですので、際どいセクシーおパンツをはく事が許されます』  ぴろーん★ 「……そんな許可いらない」 『ですが、このままですとノーパンになりますが宜しいので?』 「♠〜〜」 『俺は構いませんが、いけない想像をしてしまいそうです♪』  俺に選択肢はなかった…… 「はく……」  うっうっ、何が悲しくて部下のセクシーおパンツをはかねばならないのだ。 『ライト様、よくお似合いです。しかしやはり俺のでは、少し大きいようですね。本当ですと、性器の形くっきりピッチリセクシーになれるんですよ。ライト様のムスコは、可愛らしいサイズで』  ピィー  なに通信の無駄遣いしてるんだ!  モニターを切った俺は悪くない。 「……こんなのはいて、飛び出ないのかな?」  クレイ自身が『こんにちは』しないか心配になる。 『何とかおさまっておりますが、勃起すると飛び出してしまいます』 「わっ」  モニターから再びクレイが現れて、俺の方が口から心臓飛び出しそうになった。 「聞いてたの?」 『はい。音声通信になっておりましたので。俺のイチモツの心配をして下さって、ありがとうございます♪』 「〜〜〜」  そんなつもりは毛頭ない。  クッ……失態だ。 『ライト様は飛び出す心配もありませんし、安心してはいて下さいね♪』  ……(# ゚Д゚)!!  ピィィィ〜〜 『ライト様?お待ちをっ。如何なさいましたか?ライト様、ライトさ……』  ピ、ピッピッ、ピィィィ〜〜  二度とモニターから出てくるな。完全シャットアウトだ。  無事脱出したら、こんなおパンツ捨ててやるッ   『ライト様』 「わっ」  モニター切ったのに、どうしてクレイがまた現れる? 『緊急チャンネルを使って通信しています』 「〜〜〜」 『一つ言い忘れた事がありまして』 「……なに?」 『実は今日、色違いの同じ物を俺もはいています。おそろですね♪』  ピィィィ〜〜ッ 「クレイうるさい!」

ともだちにシェアしよう!