1 / 23

第1話

家に帰ると玄関に兄の靴があった。 帰ってきてるのだとショウは血の気が失せる。 そっとドアを開けて家から逃げ出そうとしたがもう遅かった。 「ショウ」 待っていた兄の声がすぐ目の前の階段の上からする。 声が聞こえたらもう動けない 「上がっておいで」 姿も見せようともしない兄の声は優しく、でも命令だった。 ショウは震えた。 でも靴を脱ぎ、真っ直ぐに兄の元へむかう。 そう言われたから。 逆らうことなんて許されないのだ。 兄はショウの部屋のショウの椅子に当たり前のように腰かけていた。 まるで自分のもののよう。 いや、この家ではすべてのモノが兄のものなのだ。 兄は相変わらず大きくて美しい。 アルファらしく。 180を優に超える身体。 鍛えあげられたような肉体 兄は鍛える必要はない。 アルファの肉体はそういものだから ベータ達とは根本的にアルファは筋力も含めて、性能が何もかもが違うのだ。 兄は部屋に入ってきたショウを見て目を細めて笑った。 優しくて支配的な笑顔。 ショウの胸が苦しくなる。 ここからどうなるのかなんて知りすぎている。 「帰ってたんだ」 ショウはどうでも良いことを言う 実家を出たはずの兄がほぼ毎週帰ってくるのは分かってることなのに。 その理由だって。 「会いたかったよ、ショウ」 兄は言う。 微笑みながら。 母は家を出ただろう。 今日は帰って来ないだろう。 父親も。 誰もショウを救わない。 兄はアルファで支配者だから。 ショウは立ち尽くす。 身体から力が抜けてしまう。 なのに、腹の奥が疼く。 これから始まることがわかってて。 明日は学校を休むことになるだろう。 ショウはオメガだがベータ達の学校に行ってる。 兄が自分も通うアルファのいる、アルファとオメガが通う特別校に行かせるのを嫌がったからだ。 だがそれはショウにとっても良かった。 ショウもアルファはキライだったからだ。 「ショウおいで」 兄が優しく【命令】する。 ショウの椅子に座ったまま。 命じるだけでいいともう知っているから。 ショウはに荷物を床に落とし、フラフラと兄に近づく。 兄は外から帰ってきたショウをまず確かめるのが好きだ。 確かめないと。 気が済まない。 誰かが触ってないか。 自分以外の誰かが。 近付いてきたショウを大きな腕が抱き寄せて、膝の上に幼い子供のように乗せられる。 兄は大きいので、中学生のショウでも実年齢以上にその体格差はある。 兄は膝に載せたショウのシャツをゆっくり脱がせていく。 ショウの肌を撫でて楽しみながら。 兄はショウの薄い腹を撫でてきた。 熱い大きな指が腹を撫でるだけで、ショウはもう喘いでいた。 腹のそこまで兄に貫かれ、腹の上からここまで入っていると押さえられながら囁かれ、中と外から刺激され、イかされたのを思い出してしまったのだ。 兄のモノで腹の中を押し広げられ、指で腹の上からおさえられ、ショウはあの時狂ったのだった。 あの感覚が鮮やかに蘇り、指で腹を押されただけなのに、ショウは顎をはね上げ感じてしまう。 感じてしまうショウを兄がうれしげにみているのが、憎い。 憎いのに。 腹の上からそこをさらに念入りにおさえられ、ショウは震えて感じていた。 10歳から兄に使われてきた身体は、どこからどこまでも開発済だ。 兄はショウの身体を好きなように仕上げたのだ。 何年もの時間と執念をかけて。 「またここまで挿れてあげよう、ショウ。もう欲しくてたまらないんだね」 兄の優しい声に嫌悪し、でも、本当にもう欲しくなってた。 ショウだけ服をすべて脱がせて、兄は膝の上でショウの身体をじっくり楽しみだす。 兄は時間をかけるのが好きだ。 そのときは誰にも邪魔させない。 そして、 ショウの身体を隅々まで楽しむ。 兄のズボンを濡らすのはショウの穴から滴るモノと、ペニスからも滴るモノで。 ショウは濡れそぼった穴を自分からズボンの下にある、兄の大きなペニスに擦り付けてしまう。 兄はショウの動きに上機嫌になり、声を立てて笑う。 憎い。 憎い。 それが憎い。 兄に腹を指で丹念におさえられ、女の子のように発達障害した尖っている乳首を指で捏ねられて、ショウはいやらしく身体をくねらせ、声をあげはじめる。 「可愛いショウ、愛してる」 兄が言う。 それに嫌悪する。 これが愛なものか。 ショウはアルファを憎んでる。 ショウは兄をにくんでる。 自分をおもちゃにした兄を。

ともだちにシェアしよう!