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第2話

「ショウ、可愛い」 兄が耳たぶをしゃぶりながら囁いてくる。 耳たぶを舐めて噛まれて、くちゃくちゃする湿った音に、脳まで舐め回されているかのようにショウは震える。 背中から抱えられ、膝の上に座らせながら、乳首を丹念に弄られている。 そして腹の上を押さえられ、その中を可愛がられたことを思い出させられている。 ペニスや孔に触られてもいないのに、ヒクンヒクンと痙攣してイっているのは、兄に開発されつくしたからだ。 なんならショウは兄が囁く言葉だけでも、イける。 そんな身体に時間をかけてそうされた。 決して人には見せないように言われている乳首は、もう女の子のように発達している。 それはオメガの特徴でもあるのだけど、少しの刺激でも尖り、まるで性器のように感じるのは兄のせいだ。 乳首の凝りを指で潰される度に、孔の奥からも感じる。 やらしい熱がそこから感じる。 腹を指でおさえられる。 まだ入ってないのに、そこまで犯された記憶に身体が震える。 腹の皮を突き破りそうな程突き上げられ、腹の上からもそれを教えられた記憶が、まだ無いはずの熱を中に与える。 「いやらしいね、お腹おさえられて何を思い出しているの?」 兄がわざとらしく聞く。 ムカつく。 さっさと入れろと怒鳴りたいが、そんなことをしたらもっと焦らされ、泣かされる。 唇を噛んで、尻を動かし、兄のペニスをズボンの上から味わう。 兄の高価なズボンを汚しながら。 兄は喜ぶ。 ショウが自分を欲しがるのが好きなのだ。 アルファはオメガに愛されたがる。 だが。 このオメガは弟なのに。 でも、兄はさほどそこを気に止めてはいない。 兄の唇がショウの唇を塞ぐ。 兄の分厚い舌をショウは喜んで迎えいれた。 自分から舌を絡ませる。 擦り合わせると気持ち良いと知っている。 孔を兄のペニスに擦り付けながら、兄の舌を互いのペニスを擦り合わせるかのように夢中で擦り合う。 兄に舌も喉も口の中も、全部性器に変えられたから、ショウはキスでだってイケる。 上顎の敏感な場所を兄の舌に執拗に責められ、ショウはまた痙攣した。 尻は狂ったように揺れている。 兄のペニスを感じる。 孔がヒクヒク濡れて、そこからヨダレをたらしてる。 「ショウ、可愛いね」 兄はキスを止めて、ショウの口端からこぼれるヨダレを拭い、そして、孔を撫でて、そこから零れる液も確かめた。 そそり立つペニスは今日は可愛がられることはないだろう。 兄はショウがここだけでイケなくなるように徹底して調教したのだ。 弄られないペニスは最後には勃起もしないで、ダラダラ射精し続け壊れることをショウは知ってる。 いや、射精を忘れて、ヒクヒクし続けるだけかもしれない。 ショウのペニスすら兄は躾けたのだ。 何度も何度も枯れるまで射精することも、勃起すらしないで中だけでイキつづけることも、ショウのそこは兄次第でどうにでもなる。 ショウのペニスは、兄以外では勃起できなくされてしまった。 「ベッドに行こう」 兄が囁く。 兄はショウを軽々と抱き上げ、ベットへと運ぶ。 ここでショウは何年にも渡って兄に犯され続けてきた。 そしてこれからもそうだろう。 ショウをベットに横たえると、兄はショウに言った。 「脚を開いてよく見せて」 ショウは言われたようにする。 もう口を開けてひくつく、オメガの性器を見せつける。 なんなら自分の指でそこをパックリ広げてやる。 兄を誘って早くソコを埋めてもらいたいから。 じゅくん 考えただけでショウのソコがまたあふれた。 兄が笑った。 「欲しいんだね」 その声にムカついたが、確かに欲しかった。 兄はまだ服をぬがなかった。 脚を広げた間に顔を埋め、ショウの孔を指と舌で楽しみ始めた。 孔の周りを撫でながら、舌をゆっくりねじ込んでいく。 熱くて柔らかい舌の感触にショウは肌を泡立てて感じてしまう。 舌と同時に指も使われる。 指で広げられ、擦られながら、舌で舐められる。 ショウくらい淫らな身体になれば、自分から兄の顔に尻を押し付けてしまう。 「もっとぉ・・・もっと・・・ちょうだい・・・ちょうだいいぃ!!」 悲鳴のように強請ってしまう。 兄が尻を掴んで、舌を深くまでねじ込み、そこを舐め回す。 それが与える喜悦にショウはつま先を丸めて腰を浮き上がらせて震える。 あふぅ ひぃ ひぅ 言葉にならない声が零れるだす。 兄は声を殺すのを許さない。 両親はだから、兄がいる間は家を出る。 最初の頃は「助けて」 とショウが泣いていたからだ。 悲鳴すら兄は殺すのを許さなかった。 その声を聞いても何も出来なかったから、両親は家を出る。 今はショウは感じて叫ぶ嬌声しか出ない。 悲鳴はとっくに枯れた。 兄はまだ幼いショウの身体を貪る。 10歳のショウを貪れたのだ。 15歳のショウでも気にならないだろう。 元々アルファはオメガの年齢など気にしてない。 10歳のオメガを番にするアルファも少なくはないがいる。 それが自分のオメガであるのかだけが問題なのだ。 ただ。 ショウは兄の番ではない。 アルファとオメガでも兄とでは番にはならない。 何故なら兄弟だからだ。 防御作用が働く。 兄弟で番になることを身体は拒否する。 セックスは出来るのに。 兄は何度もショウの項を噛んだが、ショウは兄の番にはならなかった。 兄はショウを番にすることはできない。 だけど、兄の執着は消えることはない。 番にできないからこそ、執着はますばかり。 孔を舌で嬲られ、ショウは、感じて泣き喚く。 嬲られ感じれば感じるほど、欲しい。 オメガの子宮が欲しがるのだ。 番ではないから決して子供が出来ることがないのに、そこが、兄のペニスと精液を求める。 「〇〇〇〇〇ちょうだい・・・欲しい・・・欲し・・」 淫語で兄のペニスを呼び続けるようになって、やっと、そこを指と舌で責められのを止められる。 そして兄もやっと服を脱ぎ、その異様な形状の巨大なペニスをとりだすのだ。 1度挿れたなら、射精するまで抜けないように根元にコブのあるペニス。 アルファのペニス。 「俺がほしい?ショウ?」 孔をペニスの尖端で浅く責められながら言われる。 散々溶かされきった身体はもう、奥から責めて貰わないと収まらない。 「ほしい・・・欲しいぃぃ」 ショウは泣いてせがむ。 「愛してるって言って?」 兄が言う。 言うから。 愛してる、愛して 、愛してる、愛してるからぁ!! ショウは泣き叫ぶ。 するとやっと兄はショウの脚を担ぎあげ、ショウを深く犯し始める。 ショウは兄にしがみつき、背中に爪を立て掻きむしり、喚き、乱れ続ける。 何度も何度も放たれても、終わる気配もない。 「可愛い・・・可愛いショウ・・・」 兄は囁き、止まることなく動き続ける。 ショウは。 終わらないソレを受け入れる。 受け入れるしか。 ない。 ないのだ。 孔は兄のモノを欲しがり絡みつく。 だけどショウは心の1番奥に隠れている。 そこだけがショウの場所。 身体はどこもかしこも犯されて。 もうショウだけの場所などない。 「愛してるよ、ショウ」 醜悪なアルファが囁いた。 死ね。 心の奥のショウが言う。 でも現実のショウは、兄のペニスにイキ狂っていた。

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