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第13話

とぼとほ歩いていると、 突然見知らぬ人に声を掛けられた。 「こんにちは、佐倉澪くんかな?」 何で僕の名前を知ってるんだ…誰なんだろう… 「そうですけど、あなたは一体……」 「ああ、自己紹介がまだだったね。僕は君のお母さんの職場の後輩なんだ。突然で驚くと思うんだけど、落ち着いて聞いてほしいんだ…」 その男の人はスラっとしていて身長も高く、 20代くらいの大人な男性だった。 見た目もかっこよくて、モテそうな感じ。 話の内容が良くない感じがして、 僕は話の続きを聞くのが怖かった。 「どうしても聞かないとだめですか…?」 男性は苦しそうな顔をしてから、 「うん、とても大切な事なんだ。君のお母さんに関する事なんだ」 「えっ………?」

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