「落ち着いて聞いてね。さっき職場に連絡が来て、君のお母さんは仕事帰りに交通事故に遭って………相手の信号無視だったんだ。本当に突然で僕もまだ現実を受け入れられないんだ」 そんな………そんなことって……… 今朝はいつものように会話してたのに。 今日の晩ごはんはオムライスだって言ってたのに。 なんで………こんなの…うそだよね？……… 「そんなはずない！そんなのデタラメだ！」 「突然の事だったんだ。無理もない。これは事実なんだ…辛いだろうけど、一度お母さんのいる病院に行こう。僕が送って行ってあげるから。」 「いやだ！行かない！そんなの信じない！」 僕は自分の足で立っている事もままならず、 男性に支えられながら、 気づけば抱きしめられていた。