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日常生活-8

そして。 今年の新入生名簿にあの子の名前があった。 猪熊由貴。 それがあの子の名前。 散々遊びまくっていたけれどそれも今年の春でやめた。 なんとなくしない方がいい気がした。 「颯太ももうちょいで卒業か」 「陸親父くさい」 「何か言ったか?」 「何にも?あ、そうだ。陸、由貴くん覚えてる?」 目の前にいるこいつは柳陸也。 俺がバイトしてる店の一応店長。 高校の時からずっとバイトしている。 「由貴て翼と付き合ってた?」 「そ。あの可愛い由貴くんだよ」 「で、由貴がどうした?」 「うちの大学に来るんだよ」 陸は珍しいものみたみたいな顔していた。 「何か手回しただろう?」 「回してないよ!メールしといただけ。他に行きたいとこないならおいでって」 「由貴にライン送れなかったけどな俺は」 「電話番号変えただけじゃないの?」 チームのみんなに店オープンする時にメッセージ送ったんだっけ? 「よし。颯太!お前由貴店に連れて来いよ!」 「気が向いたらねー」 春から楽しみだな。 また由貴くんと会えるんだから。

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