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メル友-1

「なぁ、最近の橘先輩さ、由貴によく絡んでくるよな?」 「え?そうか?」 「そうだって!」 ある日の昼。 純がそんなことを言ってくる。 そういや最近橘先輩とよく話してはいるけどな。 それから。 さらに数日経ったある日。 「そう言えば、由貴くんは好きな子いないの?」 「いませんけど」 「由貴くん可愛いのに」 「橘先輩はそればかり」 「ホント可愛いよ。キスしたいくらいに」 「え?」 |橘先輩《このひと》、今なんて言った? キスしたいくらいに? いやいや、聞き間違いだ。 絶対聞き間違い。 そもそもキスとか好きな奴とするもんじゃん? 『由貴。いいか颯太には絶っっ対に気をつけろよ』 『気をつけるって何に対して?』 『あいつは可愛い子がタイプなんだ。しかもな由貴。お前はあいつの好みなんだ!あいつに喰われないように気をつけろよ』 入学して間もない頃。 サークル見学していた俺たちに藤澤さんがそう言ってたっけ。 「由貴くん聞いてる?」 「聞いてる」 「じゃあ本気にしてないでしょ?」 「冗談じゃ……」 「ないよ?」 何を思ったか本当にキスしてきた。 しかし気持ちよくて……。 翼とは違う優しいキスだった。 「キス良かった?」 「え?」 「だって由貴くんの反応しちゃってるから」 そう言いながら橘先輩は俺のにそっと触れる。 「んっ」 「ごめん。完全に勃っちゃったね」 「橘先輩っ!」 俺はかなり赤くなっていたと思う。 「このままはツラいよね?抜いてあげようか?」 今なんて? 抜いてあげようか?? いやいや。 きっと聞き間違いだ。 そう考えていると、橘先輩は俺が返事する間もなくジーンズを剥ぎ取った。 「あっ橘先輩っ!」 「可愛いー。先っぽから溢れてる」 そう言いながら橘先輩は俺のをゆるく扱う。 「由貴くんさ、誰かにイカされたことある?」 そんなことないから頭を横に振る。 そう。 翼ともそんなことしたことない。 正確にはキス以上はしてこなかった。 「じゃあ、俺がイカせてあげる」 そう言って橘先輩は、俺のをくわえた。 ********** 「はぁ……」 疲れた。 今日は、色んな意味で。 橘先輩は一体どんなつもりであんなことを……。 あれから俺は何回もイカされたし、俺のを全て飲み尽くした。 橘先輩を好きな俺は、かなり複雑だった。

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