橘先輩に襲われて数日後。 俺は、颯太にメールしないでいた。 すると颯太から凄い数のメールがきていた。 『由貴、どうしたの？』 そんな内容のメールが。 「ごめん、メールできなくて」 俺はそうメールを返した。 そして、颯太は聞いてきた。 何があったのかを。 『由貴無理に聞き出すつもりはないからね』 俺は何故か颯太に、話しても大丈夫な気がしたから正直に全部話した。 「あのさ、軽蔑しないで聞いて欲しいんだ」 『軽蔑なんかしないよ』 そして俺は、颯太に話した。 橘先輩のことを。 いきなりキスされて、襲われたことを。 『由貴は、気持ち悪くなかったの？』 「それは……」 俺は橘先輩が好きなことを、颯太にはなんとなく言いたくなかった。 でも、颯太ならと思い正直に話した。 「気持ち悪くなかったよ。実は俺を襲った先輩は、俺が好きな人なんだ」 『え、由貴。好きな奴いんのにサイトしてるの？』 「先輩は多分男には、興味ないと思うから」 『告白しないの？』 「今の関係を壊したくないから」 俺はそう返した。 そして颯太がこんなことを聞いてきた。 『由貴。俺と会ってみない？俺は由貴 会ってみたい』と。 いきなりどうしたんだ？？ 『気が乗らないならいいからね』 どうしよう。 見ず知らずの奴と会うなんて…………。