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よくできました 17

オレは緋音さんの細い腰を抱くと、小さくて可愛いお尻を割って、指を少しずつ潜り込ませる。 緋音さんの負担にならないように、オレの背中を流れて腕を伝って、指に落ちてくるシャワーのお湯を絡めながら、緋音さんの小さな穴に指を一本、挿入(い)れた。 「っんん・・・ふぅあ・・・」 緋音さんが小さく喘(あえ)ぐ。 一瞬、腰がビクッと震えて擦り寄ってきて。 オレの首にしがみつく力が強くなる。 その可愛い声を聞きながら、オレは指を入れたり出したりして、小さな蕾(つぼみ)が少しずつ開くように手伝った。 久しぶりの感覚。緋音さんの体に触れて、その中を内側を触れる、この感触。 頬も口唇も、舌も鎖骨も、肩も背中も腰も太腿も、ふくらはぎも踵も、全部全部、触れたくて触れたくて舐めて噛んで、味わいたかった。 この数ヶ月、全然会えなくて触れられなくて、見ることも話すこともできなくて。 だから、こうして触れられることが、嬉しくて嬉しくて仕方ないの、緋音さんはわかってる? 入れた指をきゅうきゅうに締め付けてきて、緩めて指を奥に誘ったかと思ったら、また締めて。 そうやってオレの長い指を根元まで咥(くわ)えて、中で少し動かすと気持ちよさそうに腰が揺れて、口唇から嬌声(きょうせい)を漏らす。 オレは中がゆっくりとほぐれてきたので、指をゆっくり引き抜くと、その緩くなった穴にもう一本指を増やして、挿入れる。 耳元で、大好きな少し高い声が、谺(こだま)する。 「ああんっ・・・待って・・・はくえぃ・・・」 「きついですね。くす・・・自分でしなかったの?」 「しない・・・んんっあぁん!するわけないだろう・・・」 緋音さんが顔を見られたくなさそうに背(そむ)けて、ぎゅっーーっと縋(すが)り付いてきて、首筋に顔を埋めてしまう。 オレの背中を伝って落ちていくお湯が、床に跳ねて拡散して、細かい湯気となってバスルームの中を白く煙(けぶ)らせている。 だいぶ熱気がこもってきて、オレの額から首からも、汗が滲(にじ)んできている。 オレは軽く息をついて、指を更に増やして、ぐちゅぐちゅと音を立てて、オレの指を三本も受けて入れている穴を、丁寧にじっくりとほぐす。 数ヶ月していないせいか、きつきつに筋肉が固まった状態で、なかなか広がらないので、オレは初めてする時みたいに、丁寧に指で広げてあげながら、びくびく震えている体を抱きしめて、荒い息を繰り返している緋音さんの耳元で、思わず呟いていた。 「・・・自分で・・・しなかったの?」 やっと三本入るくらいにまで広がって、嬉しくて早く入れたくて、思わず口元がニヤけてしまう。 「しない・・・お前じゃなきゃ、いやだ」 ちょっと意地悪したくて言ったら、少し高い嬌声が掠(かす)れて、鼓膜をざりざりと嬲(なぶ)って、ねっとりとまとわりついて、じわじわと脳に侵食しようとする。 オレでなきゃ嫌・・・って。 そう言って、破壊して、侵食していく。 背筋がぞくぞくする。 そんなの、反則だろう。そんなこと、言うと思わないし。お前なんかくらいの、いつもの調子で言われると思っていたのに。 何でいきなり、急に、そんな可愛いこと、言うの?! もっと意地悪したいとか思っちゃうし、もっと聞きたいとも思うし。 今なら、普段絶対に言ってもらえない言葉を、言ってくれるんじゃないかって。 変な期待をして、しまう。 「・・・他の人・・・誘わなかったの?ロンドンなら格好いい人・・・いっぱいいるでしょ?」 『オレだけだ』って言って。 その一言だけ聞ければ、もうそれで充分。 『オレだけだ』って、言って。 下らない願望で、ちょっとした淋しさで、そんなことを言ってしまった。 緋音さんは埋(うず)めていた顔をあげると、オレの頬をバシッ!と挟むように叩いた。真正面から睨みつけてくる瞳が苛立ちで熱く美しく燃えていて、奇麗だった。 深紅の口唇が、微かに震えながら、嘲(あざけ)るように嗤(わら)った。 「じゃあ、お前は?オレ以外抱いたのか?どっか適当な女か男か、抱いたのか?」 「いや・・・その・・・してません・・・すみません・・・」 「ふん・・・」 緋音さんは鼻を鳴らして、むっとした表情で溜息をつくと、動かすのを忘れていたオレの指をそのままにしたまま、右手でオレの完全に勃ち上がっているものを包んで、イラっとしたようにきつめに扱(しご)き始める。 根元から先端まで丁寧に扱きながら、別の手では玉を揉んでくる。わりと強く揉まれたほうが好きなのを知っているので、緋音さんは容赦なく揉みながら、一方で先端の割れ目をいじったりして虐(いじ)められる。 「緋音さん・・・!」 緋音さんがこんな風にオレのをいじってくれるのが嬉しくて、オレももっともっと、緋音さんを気持ちよくさせてあげたいと、素直に思う。 オレにだけ見せてくれる、いやらしい体を奇麗な顔を、快楽でぐっちゃぐちゃに汚してあげたい。

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