19 / 21

よくできました 19

ダメだってわかっているのに・・・緋音さんにツライ思いさせたくないし、体に負担をかけさせたくないのに、欲望が止まらない・・・止めなきゃ、止まらなきゃ・・・! そう思っているのに、わかっているのに、久しぶりのせいか、ものすごく気持ち良くて、腰が止まらなくなっている。 暴走だ・・・こんなの、レイプと大差ないじゃないか・・・!! それでも緋音さんは、オレの暴走を受け止めてくれて、オレの醜い感情を愛情を肉欲を、全部包んで抱きしめて、愛撫してくれる。 オレのが出たり入ったりする度に、入り口が嬉しそうに締まって、中が熱く潤んでオレのに絡みついてくる。 「はくえいっ!!・・・そこっ気持ちぃ・・・!!」 嬌声に嬉しそうな、気持ちよさそうな色が見えたから、オレも嬉しくなって少しだけ調子に乗ってしまう。 オレは緋音さんの膝を完全に抱え上げて、肩に担いで安定させて、いつもよりも乱暴に腰を叩きつけていた。 緋音さんが言う通りで、オレのものにぴったりのサイズに広がって、吸い付いて締め付けてきて、全部搾り取られるような快感が堪らない。 緋音さんはオレのを更に深く、強く咥(くわ)え込もうとしているのか、オレにしがみつきながら、奇(あや)しく陶然(とうぜん)と微笑む。 「もっとぉ・・・もっと欲しい・・・!」 「根元まで咥えこんで、めちゃくちゃに犯されてるのに?そんなに欲しいの?」 「足りない・・・全然足りないぃ!あぁぁんんっ・・・ふぅぁぁんっ・・・!」 ぐっちゃぐっちゃと音が聞こえる。 オレと緋音さんが繋がっている音が、バスルームに響く。 オレの腰と緋音さんのお尻がぶつかり合っている音が聞こえる。 緋音さんの悲鳴にも似た嬌声(きょうせい)も響いている。 奇麗な掠れた声が、壁と天井とシャワーの水に反射して、鼓膜を侵して体内を侵食してくる。 「緋音さんっ・・・好きです、大好きです、愛してる・・・」 「うんっああぁぁんっ・・・知ってぇるぅ・・・」 「緋音さんは?ねぇ?」 緋音さんの脚を更に強く担いで広げさせて、体を深く壁に押しつけて、下から突き上げる腰の動きを更に早くする。 限界まで膨張(ぼうちょう)しているオレのが、緋音さんの拡張された穴の中を、出たり入ったりして、緋音さんに強烈な快感を与えていく。 だらしなく開きっぱなしにされた、荒い呼吸と喘ぎ声しか漏らさない口唇を、噛み付くように塞いで、中に舌を這わせて小さな舌を搦めとって、吸ってきつく吸い上げる。 口唇だけ離して、差し出された舌を吸って外に出して、その舌を自分の舌で、擦った。 舌だけで擦(こす)るキスをしながら、少し体を離して、更に下から突き上げまくると、緋音さんがとろとろに溶けた瞳をして、舌を差し出したまま、うっとりと微笑む。 「愛してる・・・緋音さんだけ、ずっとずっと」 「うんっうん・・・ふぇっ・・・イクぅ・・・」 「ずっと愛してる・・・好き・・・」 「んっ好き・・・ああっんんんっ!!」 緋音さんはオレのをきつく、締め付けながら、全身を激しく震わせてイキながら、オレのお腹に白濁した体液を全部ぶちまける。 緋音さんが、『好き』って言ってくれた・・・・・・!!! 一瞬だったけど、小さな声だったけど、それでもちゃんと聞こえた。 『好き』って、『好き』って、言ってくれた!! それだけでオレは我慢できなくて、緋音さんの中に、奥深くに突っ込んでそのまま射精していた。 きつくて、柔らかくて、オレのものの形にぴったり一致している中で、数ヶ月出せていなかった濃い精液を、全部大量に吐き出していた。 緋音さんは中で射精されていることを感じながら、全身で大きく呼吸を繰り返して、ひときわ大きく深く息を吸い込んで。 吐き出す。 そして、楽しそうに嬉しそうに微笑んで、不意にオレの前髪をかきあげて。 薄めの紅い口唇で・・・そっと。 額にキスを。 ちゅ・・・と軽く音を立ててキスをして。 緋音さんが奇麗に微笑む。 「よくできました」 その笑顔を、その言葉を聞いた瞬間。 オレの中の理性が完全にいなくなった。

ともだちにシェアしよう!