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おと熱発
日勤で出勤してきた未羽を相馬は呼び寄せた
「未羽、おとのとこ行くよ。あの子、熱があるんだ」
「はい、相馬先輩。おとくん、大丈夫ですかね?昨日はしゃいでたもんなぁ」
「ん〜…おとが熱を出すのここに来てはじめてだから疲れでもでたかなぁ。熱が上がってなきゃいいけど。未羽は昨日おとに会ったんだね?顔を知ってるならおとも安心かな」
「ロキソニンとムコスタ出します?それとも風邪ならPA錠だけでいいですかね?」
「ん〜問題は飲むか…だよな。あの子吐き出すから。アセトアミノフェン…突っ込ませてくれっかなぁ…」
「突っ込むって坐薬?」
「未羽、押さえできる?」
「う…自信ないかも…」
「まあ、おとはそんな力ないから左向けて丸くさせて上からかぶさればいけるからもし上がってるようなら頼む。持ってきてはいるから」
「分かりました」
おとの部屋に入ると相馬は優しく呼びかけた。
「おとー?」
「…う…ぅ頭痛いよ…相馬先生と…みぃちゃん?」
「お?みぃちゃんか。いつの間にそんな仲良くなったの?」
「ないしょ」
「ずるいな。けど、目が覚めたようでよかった。またいやな夢みたらしいな。熱が出ているから熱測るよ、脇ごめん」
相馬はおとの脇に体温計を挟んだ
みるみるうちに数字が跳ね上がり医者2人の表情はくもる
「9度…ありますね、相馬先生。おとくんなんか食べれる?」
「むりと思う食べたくない。気持ちわるいもん。みぃちゃんにあげる」
「もらえないよ、おとくんのだから」
「もったいないね」
「んーじゃあさ今朝、プリンついてたよ?後でプリンだけでも持ってこようか?」
「うん…でも、いま本当無理。吐きそう」
「おと?熱高いから先生たちはおとを少しでも楽にしてあげたい。分かる?お薬挿れていいかな?」
「いれ…る?」
「うんちょっと横向いてパンツずらしてすぐ終わるよ」
「おしりのお薬なの?だったらやだ。絶対だめっ」
「そっかぁ、残念だけど…押さえるか。じゃあ未羽先生頼む」
「ごめん…おとくん」
未羽は先ほど相馬に言われた通りおとの体勢を作った
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