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処置3(アフターケア講座)
処置3に入ると他の処置室とは違う雰囲気に未羽は目を丸くした。
(あれ?前ってこんなだっけ??ぼくの入院中とちがう…)
「ここ、全面マットになったの?…」
「じゃあ…未羽早速だけどさ、そこのマットに座ろうか?靴は脱いでね」
「はい。なんかこのスタイル不思議です」
「ここは一部だけじゃなく全面マットだからね。なんならゴロゴロしてもいいよ?」
「それは…なんか、、遠慮します」
「そ?さぁ座って座って。リラックスして?」
2人は靴を脱いでマットにあぐらをかき向かい合って座った
未羽はキョロキョロと落ち着きなくあたりを見渡し、息を吐き心を落ち着けた。
「ふー、えと…すみません。やっぱり緊張しますね…処置室来ると」
「まあそうだよな。おとはさ、この部屋呼ぶだけで過呼吸起こすんだよ。参るよまったく」
「え?でもさっきいい感じでしたよね?。めっちゃとろんとしちゃってかわいい感じでしたけど」
「病室はあっちのテリトリーだからかな?警戒心もちょっとは解けるわけ」
「あ〜たしかに。分かる気がします」
「未羽はここの卒業生なんだよな?カルテ残ってたから見せてもらった。大変だったな?よく頑張った」
相馬は手を伸ばしてよしよしと未羽の頭を撫でた
「え…あ、はい」
「今どう思った?」
「え?」
「ちょっとだけ嬉しかったろ?」
「はい」
「患者さんと共感するって大事だから覚えておいて?」
相馬は未羽の頭を撫でながら唇を未羽の額に寄せ、口づけた
「わっ」
「ふふ、驚いたかな?スキンシップは大事だから覚えておいて」
「はい」
「大概は処置室って痛いことばかりするだろ?そんなとこなんて来たくないもんな?
じゃあどうするかなんだけど…気持ちいいことで記憶を上書きすんの。気持ちいいのはみんな大好きだろ?」
「なっ…だからってちんちん触ってきたり…おしりでイかされたり…ってなんかセクハラ」
「違うよ。セクハラじゃない。治療。もしくは頑張ったご褒美だからね」
「う…。そんなこと…ぼくにできるでしょうか?」
「ん〜…直接的にやらなくてもいいんじゃないかな?こうやって頭撫でるだけでも違うし。よくやったね、頑張ったって褒めるだけでもいい。ようは信頼関係?」
「むずかしいですね」
「そう?むずかしいことはないよ。ただ患者さんを好きになればいいんだよ。どうしたらその子に合ったケアができるか自然に出てくるから」
「頑張ってみます」
「元気に退院していく時は嬉しいよ。頑張れ。応援してる」
「はい。ありがとうございます」
未羽は素直に笑い、相馬にアフターケアを教えてもらってよかったと感じた
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