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17歳未羽 低血糖

未羽は佐久間の飴玉を見て思い出した。 それは未羽が少年棟にいた入院から1週間ころのことー 前回、浣腸があまりに不快すぎて嫌がったら坐薬が処方された。 自分でつっこめということらしくベッドサイドの冷蔵庫に保管されている しかし、食欲がわかず食事も摂れておらず未羽は憔悴していた。 しかし、、 「やだな…」 「みぃ?どうしたの?」 「下剤がさ…嫌」 「浣腸?あれ気持ち悪いし痛いよね」 「違うくて…坐薬。自分のしりに挿れるとか怖いんだけど。でもそれ言うと涼木さんに無理矢理挿れられそうじゃん?だから困ってる」 「オレ、挿れたげようか?」 「え?ごめん千歌にそんなこと言わせて!」 「でも挿れれないんでしょ?お腹綺麗にしておかないと先生怒るよ?」 「うー…だよな。ちょっと頑張ってくる」 意を決して未羽は冷蔵庫から坐薬を取り出し、トイレに入った。 深呼吸をし気持ちを落ち着けズボンとパンツを下げると坐薬の包みを剥き、おそるおそる体を曲げて頭を下げたところで未羽は急に目眩を起こして、壁と便器の隙間にひっくり返った バターーンっ!! 「え…何?今の…」 千歌は慌ててトイレに向かった 「みぃ?大丈夫?ねぇっ」 返事が無い未羽に不安を感じた千歌は扉の鍵の部分に爪をかけてこじあけ、外から開けると額から血を流して倒れる未羽を見つけた 「うそ!やだっみぃっ!!」 とっさに千歌は呼び出しボタンを押し 「みぃっ未羽っ未羽!未羽っ意識ないったすけて」 ステーションへと叫びをあげ、助けを呼んだ 助けを呼びしばらくすると涼木と佐久間が血糖チェッカーをもち現れた 「大丈夫か?」 「佐久間先生っみぃが!」 「たぶん低血糖だから安心していい。涼木、血糖いくつ?」 「50です」 「血糖50か…飯食ってねーっての本当だったか。とりあえず処置4連れてく。千歌ありがとうな?」 「うん。みぃを助けてね先生」 「心配すんな大丈夫」 佐久間と涼木は千歌を部屋に残し、処置4へ未羽を搬送した

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