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混乱2

未羽はその晩、なかなか寝つくことができず消灯により電気が消された天井をただ見つめ 「紫藤先生が主治医とか謎すぎる…それより縁って?意味が分かんないよ。2人の関係っていったい…名前で呼び合う関係?」 ぶつぶつと呟き今後を考えていた。その表情は険しくなっていき眉には自然と皺が寄り 「来週やだな。仕事ちゃんとできんのかな」 だんだんとネガティブな思考になっていき未羽は涙ぐんだ。 それからそのまま涙ぐんだまま時を過ごし、巡回の時間が来てしまい、近づいてくる足音に未羽は身を固くした。 薄暗い部屋へと床を懐中電灯で照らしながら千歌がやってきて慌てて未羽はバレないように顔をそらしたものの、反動でまだ痛む尻がベッドにすれ思わず大声をあげてしまった。 「痛っっ」 「え?みぃ?まだ起きてるの!」 やや怒ったような声が聞こえて、おそるおそる未羽は振り返り千歌の顔をうかがい見ると声とは裏腹にニッコリ笑う千歌の顔が見えた 「やっぱり起きてるし。寝れない?紫藤先生、不眠時薬の処方して帰ってくれたから持ってくる?」 「い、いらないっ」 「お薬まだ嫌い?」 「嫌い」 「ブロチゾラムって甘いって聞いたから大丈夫だよ?」 「味の問題じゃないし」 「じゃあトントンする?」 「え?いいよ!大丈夫」 「トントンは子どものときはよくしてあげたじゃない」 千歌はクスクスと笑みを浮かべてベッド横の椅子に掛けた 「千歌、仕事は?」 「言いたくないけど病棟落ち着いてるから大丈夫」 「なんで言いたくない?」 「え?忙しくなる展開になんでだかなる都市伝説みたいな看護師間での禁句だから」 「そうなんだ?知らなかった」 「暇とか言うと急変だらけになるんだよ、マジで。前の病棟で酷い目にあったもの」 「前って?ごめんよく覚えてなくて」 前回の入院の退院後千歌と交流はあったものの勉強と研修、レポートでてんやわんやでよく聞いていなかった未羽は千歌に尋ねた 「精神科だよ。前回の夜勤で急患あったから今日は無いと思いたいけど今4月でしょ?多いんだよ、精神的に落ちる子」 「時期的なもん?」 「うん」 千歌と話しているうちにだんだんと落ち着いてきた未羽は表情をやわらげた 「表情少しよくなったかな?よかった」 「そうかも。ごめん仕事中なのに」 「これも仕事の一環だもの。でももう行くね?そろそろ仮眠とんなきゃだから。みぃも寝てね?」 「分かった。おやすみ」 千歌は先程未羽にいいと拒否されたが、未羽の頭に手を乗せトントンと優しく叩き立ち上がり、未羽は文句を言わず目を瞑った。 未羽の目が閉じられていくのを見た千歌は部屋から出ていきナースステーションへと帰っていった

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