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入院翌朝2

未羽は部屋へと戻るとベッドへ腰掛けボーと空を眺め 「暇…だな」 ポツリと小さな声でつぶやいた。 特にすることもなく、かと言ってテレビを見る気力も無く以前の退院から受験のために毎日忙しく過ごしていたから手持ち無沙汰で未羽はどうしていいか分からず立ち上がり、フラフラと病室から出て廊下を歩いた。 廊下を歩いていると曲がり角のところで紫藤と遭遇し、未羽は渋い顔をした。 「げ…」 「げ。とはなんですか?未羽」 「いや…なんて言うかすみません」 「出歩いて平気ですか?」 紫藤は優しい口調で未羽に尋ねると未羽は少し驚いた顔をし頷いた 「え?あ…はい。痛いけど…我慢できる」 「じゃあよかった。ちょうど迎えにいくところだったんで行きますよ、着いてきて」 紫藤は病室とは違う方向へと歩きはじめたが、自分の後についてくる様子の無い未羽に気づき立ち止まって振り返り 「未羽、なにしてるんです?来なさい」 「どこに?」 「いいから」 しぶしぶ紫藤についていくと処置室2の前で紫藤は立ち止まった 「え。処置室…何するの?」 「入りますよ」 紫藤は扉を開き中へと入っていった。 「午前中は本来なら日の光を浴びた方がいいですが…あいにく今日の午後は私は半休なので今から治療をしましょう」 治療と聞き、おびえながらおずおずと未羽は重い足を部屋の中へと運び 「半休?」 「そうです」 白衣を脱ぐと紫藤は椅子にかけ、ネクタイを緩めてベッドへ座った 「普段あまりここに座ることがないので妙な気分です。未羽も座りなさい」 「先生…あのさ」 ネクタイを緩めた紫藤を見て何故だかドキドキしながら未羽は遠慮がちに少し間を開けて紫藤の隣へ座り、佐渡との関係を尋ねた 「先生って名前、ゆかりって言うの?」 「は?」 不機嫌な声を出し紫藤は眉の片方を吊りあげ 「なんのことです?」 未羽へ質問を返した 「いや、佐渡先生がゆかりって言うから。指が器用だからたくさんイかせてくれるとかなんとか。2人ってなんか特別な関係?」 「名前は合っていますがなんのことだかよく分かりません。イかせてあげれるかは分かりませんが…気持ちよくはしてあげられます。ホルモンを出すためにお互い頑張りましょう」 紫藤にはぐらかされ未羽は腑に落ちないと思いはしたがそれ以上突っ込んで聞けれず口を閉じた

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