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おととかおる2
「…ん…ぅ、にぃに?」
おとはしっかりと抱きしめられている心地よさに口の端をだらけさせ、寝ぼけながらかおるに尋ねた
「残念だけどおまえの…じゃないんだな。けど、俺もにぃにだよ。運んでやるから寝てな、おと。眠いんだろ?」
「ん。にぃに」
すやすやとまた眠りに落ちながらも甘えるおとに可愛いさを感じてかおるはにやけるような笑みを隠せずにいた。
病室に着くとかおるはおとを起こさないようにそっとベッドの端に座らせてから横たえ、おとの体から手を離しその手をおとの頭に置き撫でてからおとから離れようとした。
すると
「にぃに…行かないで…おとと寝よ?トントン…してほしい」
おとは再び寝ぼけてかおるとうたを間違え、かおるの病衣の裾を掴んだ。
しっかりと掴まれ動けれないかおるはうろたえ自分の頬を掻き
「おと…おまえのにぃにじゃないんだけどな。しょうがねぇな。寝てやるよ。けど、起きたらびっくりすんなよ?」
つぶやき嬉しさと照れくささに笑い、おとの隣に横になりおとの要望どおりお腹を優しくトントンと叩いてやり、自分も眠りに入っていった
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