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由宇、膀胱鏡2

「由宇、検査台が動くからじっとしているように」 「ちょ…ええ」 後ろに倒れ、上昇する検査台に由宇はうろたえ、上半身を起こそうとし 「こんなに動くとか…聞いてない」 「危ないからじっとしていなさいって言ったが?」 肩を押され椅子の背に体をつけられるとさらに検査台が動き 「わーっ」 両足が無理矢理開かされ、尻の下の座面がなくなり由宇はビビって大声をあげた。 「まだなんもしとらんよ?検査しやすいように砕石位(さいせきい)っちゅう体位に椅子が動いただけや。由宇くん怖いん?尻の孔ひくついてんで?」 見える由宇の後孔に周防は今週中にはそこを祖父江先生にいじられるわけか…と思いちゃちゃをいれた。 「そりゃ怖いだろ!尻が宙ぶらりんじゃんっ。それに孔とか言うなって。恥ずかしいっ」 「大丈夫大丈夫。俺らしかおらへんし、なんなら泣いてもええよ?拭ったるから」 由宇が周防に集中しているうちに瀬谷は由宇の尿道内にゲルを注入していった。 「ひっ」 「おっと…ごめん、驚かせたかな?いま注入しているのが麻酔ゲル。10分くらいで効くから」 「何も言わずに突っ込むとか…ひどくない?」 「そのまま今みたいに周防とお話ししてるといい。こっちで勝手に検査するから」 「横暴…」 まな板の鯉の状態のまま由宇は薬効が現れる時間まで待った。 「このまま直腸診されへんのです?結構狭くて昨日摘便大変やったですけど」 「やはりそれを聞くかぎり厳しい…かな。泣くのが目に見えてる。俺は指が太いうえにそこまで得意じゃないから。そっちは祖父江に依頼してあるから問題ない」 「祖父江先生に任せたらそれこそギャン泣き必須やと思うんやけど?大丈夫なん?」 「周防は心配症だなぁ」 「いやだって、先日処置受けた子なん…」 「ね…全部聞こえてんだけど怖いからやめてもらえる?」 「すまんすまん。今回は尿道から前立腺も診るがまた後日直腸からも診るからその話をな」 「え?尻にもカメラすんの?」 「いや、しない」 「指を使う」 「は?昨日のあれ?クソ痛かったからお断り!」 「直腸診うまい医師に頼んであるから大丈夫だ」 「先生?そんなん俺が下手みたいですやん?由宇くん、尻の孔ぎゅうぎゅうに締めよるし、前立腺触らんよう処置したったから痛くて当たり前ですわ!」 「怒るな怒るな。少年棟で摘便ピカイチは周防、きみなんだから」 「前立腺マッサージかてうまーくやれる自信ありますわ。ただ機会がないだけで」 「はいはい分かったよ」 「痴話ゲンカ?」 「由宇くん何言いよんの?」 「股、パッカーンで待たされりゃ言いたくもなる」 手置き台をテシテシ叩き由宇は不満を口にした

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