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そのころの宵さん

コンコンー 洗浄セットを一式持参し、牟呂は真尾の部屋をおとずれた。 「真尾師長?昨日、結局脱走騒ぎで洗えなかったから洗いますよ」 「え…」 読んでいた本をオーバーテーブルに置き、真尾は顔を歪めた 「そんな嫌そうな顔しないでくださいよ」 「嫌そうな…じゃなく嫌なんです」 「嫌でもなんでもやります。陰部洗浄の必要性は師長だってよく知ってるでしょう?」 「嫌なものは嫌」 「問答無用です」 牟呂はなかば強引に支度をはじめ、真尾の前をはだけると真尾は真っ赤な顔をして牟呂から視線をそらした 「見ないで…」 「もうすでに見たじゃないですか?今更ですよ?洗ったらさっぱりしますから」 なだめながら泡で陰部を洗うと、真尾の陰茎が少し形を変え 「ん…んぅ…」 お湯をかけるとさらに大きくなり、真尾の口から吐息が漏れ 「ぁ…っん…。だめぇ」 「大丈夫ですよ?もしかして、反応しちゃうの気にしてたんです?生理反応だから仕方ないですよ。気にしちゃだめです」 「雫の…ばか」 「え?」 「入院してるから欲を鎮めれないのに、反応させられたら辛い…っ。もう行って!」 「ちょ、ちょっと…」 牟呂は真尾に追い出され、頭を掻いた 「弱ったなぁ…。まあ後で祖父江先生に連絡しとくか。パートナーだし」 道具を持ちながら牟呂はステーションへと戻った しばらくすると、周防、瀬谷、佐渡がリカバリーから出てきたが、祖父江の姿がなく周防に 尋ねた 「祖父江先生は?」 「んー…なんか由宇くんに懐かれちゃったっぽいわ。由宇くんの枕になっとるで?なんか先生に用やった?」 「あ、うんちょっと報告が…」 「由宇くん寝とるからええんちゃう?」 「じゃ、伝えにいこうかな」 リカバリーの扉を開けると、祖父江がベッドで由宇に腕枕をして寝転んでいた 「どうした?」 「あ。いや…ここのとこ懐いてますね?由宇くん」 「意地っぱりでなかなか甘えてこないが、今日は違うみたいだな。かわいいな」 「はい」 「で?何か報告か?」 「真尾師長…陰部洗浄したらちょっとアレが反応しちゃって…まあそんなことはよくあることなんですけど、欲を鎮めれないのに反応させられたら辛いって怒っちゃったんですよね」 「あいつらしいな」 「ちょっとどうしていいか分かんなくてそのままにしてきちゃったんですけど」 「んー…なんだかんだ性欲つよいからな。まだ数日は入院だろうから途中で根をあげるかもしれん」 「そうしたらどうするの?」 「鎮めてやるしかないな。また考える」 牟呂は頭を下げ 「じゃあお願いします」 性欲強い…とか、根をあげるとか 想像つかないけど、、 たしかにエロいんだよなぁ 魔王なくせしてインキュバス?

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