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生温かい目
「どうしたもんかなぁ…困ったで。しー先輩どう思う?由宇くん疼痛コントロールできたっぽいからそれはいいとして…ずーっとチューしとんで?」
ガラス窓越しに周防と牟呂は由宇と臣の行動を見ていた。
由宇と臣は仲良く2人でチュチュと何度も唇を合わせては股間を触りあい、お互いしか見えない…というような状況だった
「もともと仲よかったから…こうなることは目に見えてはいたけど…実際見ると困っちゃうね」
「どないする?止め入る?」
「んー…ちょっと俺じゃ判断つかないや。一線越える前に正すべきなんだろうけど、、師長ーどうします?あれ」
あれと指差し、キスをしている2人を真尾に見せると真尾は微笑み
「微笑ましいねぇ…青いなぁ」
「え?」
真尾の態度に牟呂は驚き
「これって患者間トラブルとかになりませんか?大丈夫ですかね?」
「管理者としての立場で言えば由々しきことかもね。でも、僕個人としては生温か〜く見守ってあげたいな。お互いが支えになって治療効果が上がれば儲けもんだよ」
「えー…ちゅうことは目瞑るってスタンスでええんかな?」
「うん…責任はとるからそのまま仲良くさせておいてあげて。たぶん2人初恋でしょ?応援してあげようよ」
真尾の一声で方針が決まり、由宇と臣は看護師らに優しく見守られることが決まった
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