499 / 1217
マイペースな宵さん、2人の将来が気になる
「ねぇ…実継さん?雫と雅宗のカップルも気になりますけど…臣くんと由宇くん…なかなか甘酸っぱい関係になってるんですよ。まさに青春って感じで…」
帰宅後、真尾は祖父江の上に乗りながら唐突に話し出した。
「それはいったい?」
「なんていうか…ピュアなんです。お互い好きなのにどうしていいか分かんなくてチュチュってついばむみたいにキスして、大きくなっちゃったお互いのを握りあって…手探りであゆみよってるたどたどしい感じがとにかく見てて可愛いんです」
「…で、そのまま見守ることにしたと?」
「ええ」
「どっちがどっち側なのか知らんが…仮に由宇がネコ側だとするとまだ腫れが治っていないから最悪な初体験になるぞ」
「そこまで入院中にいっちゃいますかねぇ」
「好きな子が目の前にいたらすぐにでも繋がりたいだろ」
「やり方知ってるんしょうか?心配です」
「そういうのは…本能的なもんでクリアしそうだが…まあ確かに心配だな。もし失敗して気まずくなるといたたまれないしな」
「助けてあげるべきですか?人生の先輩として」
「下世話な気もするが…宵は気になるんだろ?」
「はい、とっても。導いてあげるのも大人の役割かなと思います。それが彼らにとって正解かは分かりませんけどね」
「退院したらお互い忘れちゃうかもしれないのに?」
「そうかもしれないけど…やっぱり初恋は大事にしてあげたいです」
「宵の気の済むようにしたらいいさ。だけどまずは俺に目をむけてくれるか?さっきから地味に辛いんだが…そろそろ限界だ。イかせてくれ」
「はい」
真尾は祖父江の上で跳ね、祖父江との2人の甘い時間を楽しんだ
ともだちにシェアしよう!