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甘々タイム

「はい、今日の診察と治療はこれでおしまい。よく頑張ったね?未羽」 「うっく…ぐす…っうぅ」 「涙が止まらないね。よーしいい子だおいで」 「へ?」 瀬谷は未羽の体を起こして未羽の体を抱えあげると対面の体勢で太腿に未羽を座らせ、未羽の背中を優しく撫でた 「え…えーと?先生…?」 「怖かったね?こういうのは最初が辛いと後は楽に感じるからね。ちょっと厳しめにやらせてもらったよ。すまなかったね?おしりはまだ痛むかい?」 「ううん」 あ…あれ?怖く…ない?優しい…あったかい なんだろ?先生からほんのり煙草の匂いがする…嫌いじゃないや、この匂い いくら小柄とはいえぼくなんて抱っこしたら重いはずなのにしっかりと抱き抱えてくれて… なんだか…安心する 未羽はこてんと瀬谷の肩に頭を預け、深く息を吐いた 「ふぅー」 「疲れた?」 「うん」 「よく耐えたね、偉かったよ。ちなみにだけど、久しぶりに少年棟の特殊治療をして俺も疲れた。歳だな…10年前はこんなのなんでもなかったんだけどね」 「ははっ先生も疲れるの?」 「そりゃあそうさ。人間だからね。しかし、良かった。泣きやめたね?未羽」 「うん…」 「まだ抱っこされていたいかい?」 「されたいけど…悪いよ。重いもん」 「甘えるのは頑張った子の特権だからね?存分に甘えたらいい」 「じゃあ甘える…よしよしってしてほしい」 「はいね。よしよし、頑張った頑張った」 瀬谷は未羽の頭を優しく何度も撫で、未羽のその心地よさにスヤスヤと眠り出した

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