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救急搬送からの後日談 2

ドクンドクンー 心臓の音が聞こえそうなほど、指が入ってくる瞬間はドキドキする。 炎症も治ったし、前ほどは痛くないんだろうけど…やっぱり体が覚えている 瀬谷の指がくるくると入り口というか、出口というか…とにかく俺の孔をなぞって緊張を解そうとしているのが分かり、俺は息を吐いた と、同時に感じるおしりの圧迫感。 指が入ってきた…たぶん中指 「まずは1本で慣らすからね?由宇。今痛いかい?」 「少し…でもまだ、ぐちゅぐちゅしないで?」 「分かった。少し待とう。由宇?これから前立腺を触るが気持ち良ければそのまま我慢せずに声を出していい。いいかい?」 「うん。でもたぶん痛いと思う…」 「本来気持ちのいい器官だからね。痛い記憶が根強いかもしれないが気持ちよさを知ったら幸せを感じる場所だよ。ね?真尾師長」 「…えっ。ちょ…僕に話、ふらないでください…瀬谷局長…」 「実際のどこどうなんだい?見ている限りでは気持ち良さそうにしているように見えるが、俺たちは実体験が無いから説得力に欠けてね」 「確かにそれは俺も聞きたいな」 「せ、先生までっ」 「…やっぱり…師長さんと祖父江先生って…えっちなことしてるわけ?」 「ゆ…由宇くんっ?!何を言いだすのっ」 「だって師長さん夜勤中にひとりでしてたじゃん。祖父江先生祖父江先生って言いながら」 「起きてたの!!」 「起きてたぁ…ぁ…あ…指…っ変な感じ…っ先生…っ」 「まだ1本だけどここ痛いかい?」 「痛…くない…っ」 「じゃあ気持ちいい?」 「分かんない…んっ…ぁ…」 由宇は小さな喘ぎをあげ、痛みとは違う不思議な感覚に戸惑い じわっとにじむような…漏れ出すようなその感覚は由宇を混乱させ、由宇は祖父江にしがみつきその感覚に耐えた

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