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おやすみなさい
2人の様子に涼木は驚いて目を見開き
「え…そ、それって…飲むものなの?」
「実継さんの…だもの。全部僕のです」
びっくりした…。
俺のは吐き出していたけど、愛する恋人の先生のは飲むんだから。
どんだけ先生を愛しているんだよ、師長
てか、可愛いすぎでしょ
やっぱりちょっとうらやましい、、
涼木は一呼吸おいて服を着直し
さて、体が重だるいけど…仕事仕事
「えと…業務戻ります。師長、点滴はどうします?」
「今は大丈夫。また痛くなるようならコールさせてもらいますね?おつかれさま」
「はい、その…おやすみなさい」
「涼木、おつかれ。また明日な?」
「先生は帰るんですか?」
「だな。いったん帰って朝いちで来るから宵を頼む」
「分かりました。おやすみなさい、先生」
「ああ、おやすみ」
涼木は、業務へと戻っていった
涼木がいなくなると実継は宵に病衣を見せ
「おしり丸出しで寝るなよ?宵。ほら、着て」
「ん。着せてください」
「分かった。甘えん坊」
「へへっ。よしよししてください」
「はい、よしよし。いい子で寝るんだぞ」
「はーい。くまさんください」
「ほら」
宵はくまにぎゅっと抱きつき
「おやすみなさい。実継さん」
「おやすみ、宵。いい夢を」
実継は宵が寝つくまで見守り、宵が寝息を立て始めるとそっと病室を抜け出て独り寂しく家へと帰っていった
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