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宵さん 発症?
「なんなん?なんの話なん?涼木くん、顔真っ赤やで?ついにインフル発症したんちゃう?」
「大丈夫ですって」
「だって、腰大丈夫かってことはやで、関節痛なり筋肉痛があるっちゅうわけやろ?自分熱、無いん?」
雅宗は涼木の額に手を当て、次いで自分の額を触って熱を確かめ
「んー…熱くはないなぁ」
「だから発症してませんから。俺、さーちゃんとうたを連れてくるんでいい子にしててくださいね?先輩」
涼木は雅宗に釘を刺し、病室へと向かった
「雅宗、あんまり後輩を困らせるな」
「あはっ。せやかてな、涼木くんからかうんおもろいんやもん。これでも可愛がってるつもりなんやで?」
「はいはい。嫌われない程度にな?俺は宵を連れてくるからちゃんとそこにいろよ?」
「分かっとるで。おいたしたら誰かさんに折檻されるの目に見えとるで大人しゅうしとるわ」
雅宗は手を振り、実継を見送った
見送られた実継は宵の部屋へと向かい、驚かせないようにそっと部屋の扉を開け
「宵、起きてるか?」
「ん…んぅ……いた…ぁっ」
「宵?まだ寝てるな…顔が赤い…?」
何ががおかしい…まさかとは思うが発症したか?
実継はそっと扉を閉め、ステーションへと走った
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