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病棟ピンチ
実継は宵の足を支え、バイブを宵のナカへと突き挿れた
「ぁあっ…ん…っ」
「よーし。上手に飲み込んだな、宵。スイッチ入れてやるからたくさんイくんだぞ?また昼に見にくるから」
「そんな長い間ひとりぼっち?」
「んー…仕方ない。10時に顔を出す。それでいいか?」
「うん」
カチっ
「はぅっ…!あ…す、すごい〜…当たります」
「気に入ったか?」
「はい」
「じゃあいい子にな?」
「はいぃ。んっ…ん〜っ」
実継は宵に布団をかけ、頭を撫でると部屋から出ていきステーションへと急いだ
ステーションへとたどり着くと、瀬谷が難しい顔をして真尾宵と書かれた陽性を指し示したインフルエンザの検査プレートを見つめていた。
「陽性か?」
「祖父江…そうだ。先ほど出勤してきた佐渡から報告があったが紫藤も陽性らしく、佐渡が泊まり込んで看病したようだ」
「紫藤も!?」
「ああ」
「佐渡自身は大丈夫なのか?」
「今のところは問題ないようでマスクを付けて、外来業務をしているよ」
「まずいな…。他のスタッフは?」
「東間、西、牟呂で周防を追いかけてる」
「は?また逃げてんのか?あいつ。涼木は?」
「それが涼木は問題なくやれたようだ。ちなみに陰性で先刻、帰ったよ」
「免疫力高いんだな、あいつ」
「かもしれんな。毎日体温を測るよう指示してある」
「そうか…奈南と連絡は?」
「それがつかない。電話に出なくてな。留守電には入れたが…」
「どうする?うたと沙和はほぼ黒だろ?」
「だろうね。後で検査に行くか」
「病棟、回るか?」
「泌尿器科にヘルプをかけた。後、小児科。メンタル面のケアのために心療内科にも要請してある」
「乗り切るぞ、朱雀」
「力を借りるよ、実継」
2人はうたの部屋へと検査キットを持って向かった
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