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天然みぃちゃん
いま知った事実に未羽はむくれ
「なんか…むってした」
「むってしちゃったの?みぃちゃん」
「うん。変なとこ入れられたから入院の病棟変える。糖尿病だから泌尿器科?先生、さようならといらっしゃいの手続き?そういうのってなんて言うの?それをしてほしい時はどこに行くの?」
「ん?転科しようとしてる?行くなら内分泌内科かなぁ。でも、みぃちゃんは行けないよ?」
「なんで?」
「みぃちゃんにより適している科はここだから」
「えっちなことしたくない」
「そうかそうか。でも、入院が必要なのは理解できていて偉いね?ね、理央ちゃん」
「ですね!退院したいっじゃなく病棟変えたいっていう発想なのはいいと思う」
「えらいぞ。みぃちゃん」
「えらいの?ぼく?」
褒められて悪い気はせず、未羽ははにかみ
「笑うと可愛いじゃん、みぃちゃん。もっとニコーってして?」
「こう?にっ」
「うん、いいっ。そしたら再開」
キュポン
「ひっ」
ローションボトルの開く音に未羽は身構え、咄嗟に目の前にいる麻弥にしがみつき
「やーん」
「ん?逃げるかと思いきや抱きつくの?」
「お熱で自分のしてる行動が分かんないとか?」
「まぁいいや。理央ちゃん、点滴繋いでー」
「了解です」
「みぃちゃんは足少し広げてー。指、入るよ」
「ひゃ…っや〜っ」
「うーわ。きつきつ。指、入んないよ。力を抜いて〜」
「できないぃ」
「困ったなぁ」
麻弥は未羽の堅い孔にどう立ち向かうか悩み、首を傾げた。
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