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血ガスに泣くゆかりん

「血ガスですか?!ちょっと無理じゃ…止血が…」 「無理でもやるよ。佐渡」 「っぐす…やです…っごほっ」 泣く紫藤に戸惑いながらも佐渡は紫藤の足を固定した 「縁、すぐ済ませよう。動くと危険なのは分かるよな?一瞬で終わる」 「やっ。やぁあです。知ってるけどいやぁーっ離してくださいーっ」 「嫌だよな?ごめんな。気丈なおまえが取り乱すほどだもんな?東間、西。他のやつらに縁がこうなったこと言わないでくれよ?縁は繊細なヤツだから出社できなくなる可能性がある」 「言わない、な?南」 「うん。ここだけの話に」 3人が紫藤をしっかり押さえる体勢に入ったのを見て瀬谷は注射器を構え 「じゃあ、刺すよ」 「はい。縁、頼むからじっとしてろよ」 「…っい…ぁぁ。やぁぁっ深いぃー。抜いて…っ抜いてください」 「ゆかりん、大丈夫だよー」 「もう終わる」 「よし、採れた。抜くよ、佐渡止血を」 「はい」 「…っう…っう…ひく…こわ…かった…ですっ」 「よしよし、よく頑張った。東間、西。後は大丈夫だから止血の確認取れたら部屋に移動いいかい?」 「了解」 「しかし…血が通ってない人間とか鉄仮面、鬼とかいろいろ噂されてるけど、ちゃんと人間味あることが分かったね、北斗」 「まあ、内緒だけどな?」 「ちょっと先生と近くになれた気がするよ」 「でも、また壁を作られるんだろうなぁ。こんなに可愛いのにもったいない」 「確かに。なかなか可愛いらしい泣き顔だったね。たくまさん…が誰か気になるところだけど詮索するのも野暮だから聞かないけど、先生の素をする人物がいるってことだね」 「そっかぁ。その人の前では先生もリラックスできてんのか。ならよかった。ずっとあんな仏頂面じゃ疲れちゃうもんな」 優しい2人の言葉を聞いた佐渡は微笑み、紫藤の頭を撫でた

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